愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『四神の旗』馳星周

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不夜城』、『アンタッチャブル』、『ソウル・メイト』などの著者である馳星周氏の歴史物です。

著者の小説はほとんど読んでいたのですが、歴史物ということで、なかなか読もうという気になれませんでした。

しかし、先日全く別で藤原不比等の名を目にする機会があり、これも何かの縁だろうと、本書を読み始めました。

始まってすぐ、不比等は亡くなってしまいました。

本書の主人公は、不比等の四人の息子たちだったのですね。

四神の旗とは、その四人を白虎、青龍、朱雀、玄武に擬えた言い回しでした。

歴史物だけど、政界の陰謀が渦巻く中で台頭していく話で、著者の多くの作品と重なる部分があります。

歴史なので先はわかるのですが、手に汗握る展開で、とても惹きつけられました。