愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『新宿歌舞伎町マフィアの棲む街』吾妻博勝

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著者は1990年代の新宿歌舞伎町で、外国人マフィアの取材を試みる。

ドラッグの売人。

売春婦。

ヤクザ。

偽造カードを扱うイラン人。

バーを経営する中国人。

どれも実際に体をはって、しかし自分や家族の身に危険が及ばないように、慎重に聞き取りをしていく。

それでも、度々危険な目に巻き込まれる。

というか、自分から飛び込んでいる、のかも知れない。

 

最後に、人を殺して埋めたヤクザの話が出てきます。

読んでいるだけなのに、体は緊張して喉がカラカラ、それでも動けないという、物凄い臨場感です。

よく無事でこれを書き上げたものだと、とても感心します。