愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『自分ごとの政治学』中島岳志

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政治というものは、遠いようでいて、実は私たちの生活に密接に関わっています。

政治のニュースは多くあるけど、正しい見方も必要ですよね、評価するためには。

 

左派・右派:フランス革命時の国会で座っていた場所からついた名前

 

理想社

左:未来へ進む、人権(理性)

右: 過去への回帰、神権

 

イデア:あらゆるものの本質、私たちには完全には理解不能なものも含まれる

 

われ思うゆえにわれあり:神なくしても、我が思うことにより私の存在は定義できる

→神権から人権を主張した

 

国王主権:神が選んだから家

国民主権:国民が平等な主権者

 

原理主義:ある特定の過去に帰りたい

 

保守ための改革、良いものを時代に合わせて変えていくのが良い

 

政府が大きい、行政サービスが大きい、税金が大きい、これらはほぼセット

日本は全て小さい

 

自由、寛容の対極は、父権的

 

現代社会は結束力が薄れているのが特徴

スワデシー:自分たちの土地のものを食べ、自分たちでいろいろ作る

スワラージ:自分たちで自身をコントロール自治、独立

 

宗教の違いを超えたメタ(高次)の真理を共有することが重要

これをメタ宗教と言う。これを政治に取り込むことをガンディーは行った。

 

民主:多数決→生きている人の意見

立憲:多数決より憲法が上→今までになくなった人の意見(経験知あり)

 

97条基本的人権とは人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果

→死者たちの努力の成果

→死者たちの経験により現在や未来がある

→今の生者が何でも変えて良いわけではない

 

死者のまなざしを感じる→死者は確かに存在して生者と対話している

 

伝統とは民主主義を時間軸に沿って広げたもの

 

私にとって重要なのはご先祖になること

→死んだ後にも仕事がある

→今をよく生きる、死んでから(おじいちゃんは立派だった) (おじいちゃんが見てるよ)と言ってもらえる

 

衣食住、売買すべて政治に行き着く。丁寧に生きれば本当の政治に会う

 

たしかにわたしたちは、政治の制約のもとに生きています。

より良く生きるには、政治を自分ごととして捉えることが必要なようです。