愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『決断』

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目の不自由な人。

そんな二人の男女が惹かれあったとしたら。

おそらくただ一人で生きていくのも、目の見える人に比べると、困難を伴うはずです。

しかしこの二人、夫婦なのですよね。

そしてお子さんもいらっしゃいます。

 

生まれつき目が見えない奥さんは、見えるという感覚がそもそもわからない、と言います。

 

受験勉強をする場合、点字の参考書を目の見える人に翻訳してもらう、ということが必要になります。

これは法科試験も同じです。

訳す人も本当に凄い!脱帽です。

ここで少し考えると、目が見えない人だから目が見える人が手助けを必要としないところで、手助けしてもらっています。

しかし、目が見える人は各人各様で、それなりに手助けをしてもらっているのですよね。

何も特別ではないのかも知れません。

 

二人は結婚して、やがて子どもを授かります。

目が大丈夫か心配しますが、問題ありませんでした。

それにしても、子育てです。

2人とも目が見えていたとしても大変なのに、本当にすごいです。