ロシアの民話を9編集めたものです。
トルストイやドストエフスキーなど、ロシアには多くの文豪や名作があります。
表題作の『イワンのばか』は、アンナ・カレーニナを思い出させました。
軍人よりも、商人よりも、農作業で食べる物を作ることが素晴らしい。
そのことに利口なものは気づかず、正直なばかもののほうがよく分かっている。
そのようなお話です。
民話は、国によっては分かりにくいものもありますが、多くは教訓に富んだ面白い話です。
岩波文庫から出ているのですよね。
ロシア文学の強さがここにあるのかも知れませんね。