愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『100分de名著 良寛詩歌集』中野東禅

f:id:kazuyoshisan:20210525084704j:image

どん底目線

誰に対しても、社会を見るときも

 

徹底した言語化

見たり感じたことを、和歌、漢詩、で常に表現

 

失うと無力感や悲しみが生じるが、それで見えてくるものもある

 

バカに見えるほど、正直で誠実

 

自ら労働し、布施に頼らない僧もいる

 

他国坊主に土地相撲

 

孤独な旅を続けると、壮大な自然に身を置くと、視野が自分の内面へと向いていく

 

とことんまで落ちると、怖いものは無くなる

社会のルール、世間体、面子、利益

そこから自然や人を見ると、違うものが見える

 

雨風をしのぐ小さな庵で、生きていくのには充分

 

人に与える前にはもったいをつけるな

 

相手の顔を見て話そう

 

相手の話している途中で割り込むな

 

僧侶は自らの存在で人々に何かを感じてもらうべき

 

謙虚

 

社会の底辺に身をおくと弱者に共感できる

 

歳をとると見慣れたものも、よりいとおしく見えてくる

 

誰に向かって吟ぜん = 共感する人がいるだろうか?

 

老い、病をあるがままのものとして受け入れる→今を精一杯大切に生きる

 

共感→愚痴→悟り

 

形見として何か残さん春は花

夏ほととぎす秋はもみぢ葉

 

自己批判の視点を持つ

→内面の汚れに気づく

→汚れる前の状態に戻る=悟り

 

全ての存在に上下はない。

相手が受け入れやすいように、価値のあるものを渡す。

自己を高める努力を続ける。

正しいことを常にしていた人なのだと思います。だから、人々から尊敬され、愛された。

このように生きられれば、不要な争いは生じないのでしょうね。

見習いたいです。