古事記は国家や権力と切り離して読むと面白いそうです。
まずは天皇家を称賛するために書かれたという認識を捨ててみましょう。
種々の神話の発想
つくる:聖書、一神教
うむ:男女神
なる:温帯湿潤な地域
青人草:人は草と同じ、自ずと萌え出る
天つ神と国つ神にわかれる
スサノヲは根の堅洲国の神、第三の国の神
三分の一が出雲神話に割かれる
主人公は大国主の命
この部分は日本書紀にはない
天つ神(ヤマト)に国を譲る→征服される
古事記には南方から伝わった神話が織り込まれている
スサノヲは父イザナギから大海統治を命じられたが断る
→あちこちに行き、最後にたどりついた根の堅洲国は大海とも考えられる
敗者の物語により鎮魂をしている
正統からはみ出た悲劇の人物がしばしば登場する
ハイブリッドな歴史の存在を教えている
平家物語を彷彿とさせる
琵琶法師のような、周縁部の人が語り継いだ物語のよう
日本人は海の向こうから来た人、南から来た人、北から来た人、勝った人、負けた人。
色々な要素が混じって存在している。
実は日本のことを単一民族の国家であると考えている人は多いです。
また、日本全体はずっと統一された国家だと考えている人も。
言われてみればわかるのですが、しっかり認識しておけると、日々の考え方がより洗練される気がします。