ALSとは、持続的に全身の筋肉が萎縮してしまう難病です。
現時点では有効な治療がない、とても厄介なものです。
著者はその病気を発症してしまいます。
大学で教鞭をとり、テレビなどのメディアで活躍し、自身が興味のある分野の研究を思う存分にして、とても順風満帆な人生でした。
そこからするとかなりの絶望が予想されるのですが、著者は挫けません。
チャンピオンケースとも言えるほど、本疾患では良好な経過を辿っているように見えます。
だから絶望しないで済んでいるという側面は、おそらくあるのでしょう。
それでも、難病は難病。
著者のように過ごせると、とても素晴らしいですが、なかなかそうもいかないケースは多いようにも思えます。
全ての人にではありませんが、あるいはある種の希望を貰える著書かも知れません。