2021-08-16 『影武者徳川家康』隆慶一郎 歴史に弱い人でも名前は知っている徳川家康。 本書はその家康が死に、その影武者が成り代わって活躍する話です。 その中で頭が切れすぎる人物が登場するときの記載から。 大方の人間は愚か。心身に傷を負い、一つ一つ克服して行く。 自分で苦労して智慧を掴むしかない。 そのような苦労をする能力もなく智慧を手に入れず、自分はこれでいいんだ、と言いながら死んでいく人間が大方である。 著者は、本当に人間を知っているのだと感じました。 せめて苦労をしようと考える人でありたいと思います。