愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『影武者徳川家康』隆慶一郎

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徳川家康の影武者が、亡くなった家康に代わり活躍をしているお話の下巻です。

世良田二郎三郎の腹心である、忍びの六郎。

その死生観についての記述から。

 

平和な国を作るという事業の正念場において、己の命を一つ救うために離脱することは、己の誇りが許さない。己の命にそんな値打ちはない。

 

おそらくほとんど全ての人が、どんなことよりも自分の命を最優先に考えます。

それ以上大事なものはないと。

そこでこんな決断を出来るのは、本当に人として素晴らしいのだと思います。