愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『お釈迦さまの脳科学』苫米地英人

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アメリカの建国神話(1620年イギリスで迫害されていた清教徒たちが新大陸に渡ってきた)

キリスト教原理主義、外への影響力が大きい

 

インドにお墓は無い、遺体はガンジス川へ流す

 

世界では上座仏教(小乗仏教)とチベット仏教が、仏教の正当だとみなされている

 

鐘や数珠などは、仏教ではなくバラモン教が起源である

 

自我の正体は脳内の情報に過ぎない

→死後それだけが別の命に宿ると言う事はありえない

 

儒教では男女、父母、姉妹に順列をつける

→父は偉い、町長はもっと偉い、皇帝はさらにえらい

→国の支配者にとっては好都合な宗教

 

葬式の後に塩をまいて汚れを清める

戒名による差別や序列

→本来の仏教(釈迦の考え)とは異質なもの

 

上座仏教で言う(苦)は細胞レベルの欲求のこと

一般で言う(煩悩)に近い

 

無明(悟っていない) = 縁起を知らない状態

自分と宇宙は一体だとわかるのが悟り

※言うのと実感するのとは違う

 

川からコップで水を組む。

これが存在するには、上流や下流にある水が必要だった。

川底の土や小石も必要だった。

そういう地形が必要だった。

その地形が存在するには地球が必要だった。

地球が存在するには宇宙が必要だった。

→コップ一杯の水が存在するには宇宙が必要

 

原子レベルで見ると、すべては生じも滅しもしない

次のものに変化していくだけ

→自分と外との差は無い

→自力も他力もない

 

日本のお坊さん、特に授戒するお坊さんは酒と妻帯を止めるべき

→家族を養う必要がなくなれば、高くのお布施をもらう必要がなくなる

 

絶対的な価値がたった1つしかない

この考えは良くない、争いをなくす妨げになる


お釈迦さまは、2500年前に生きた人です。
当時は今のように科学は進んでいませんでしたが、可能な限られたアプローチで、脳や心を科学的に解明していました。
正しかったり、賢かったり、優しかったり、ということは、とても重要なのでしょうね。