ジョバンニとカムパネルラ。
小さい頃に読んだ本書の残っている記憶は、登場人物の名前くらいでした。
主人公は小学校の授業で、天の川について学習します。
ちょうどその頃、その地域では星にまつわるお祭りがあります。
意地悪な同級生がいたり、父親が遠くに行っていたりと、現実はなかなか容易ではありません。
そんな時に不意に、主人公は銀河鉄道で宇宙を旅することになります。
宇宙の風景の描写が、非常に綺麗です。
また、ジョバンニとカムパネルラの心の動きや、良いことや幸せについての対話。
戻ってきたジョバンニのいる現実は、辛いものかも知れませんが、それまでとはきっと違った物になっているように感じられます。
童話は時として、大人の方が多くを得られる場合があるようです。