愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『人生論ノート』三木清 岸見一郎

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病気で横になったときにやっと心が落ち着く

他の場面でそのような心境になれないのは、現代人の病理だと言える

 

真の幸福はその人と一体化して捨て去ることができない

それはおのずと外に現れ他者をも幸福にする

 

人は軽蔑されたときによく怒る

自信のある者は怒ることがない

 

嫉妬は相手を自らの低みに下げたいと言う欲求

 

昔と異なり現代人は幸福よりも成功を求めるようになった

 

成功主義者は御しやすくだまされやすい

 

噂は不安から生まれる

 

他者の代わりに健康になることはできず、その逆も不可である

 

客観は健全で主観は病的

とてもわかりやすい、一般人向けの哲学の入門書だと言われています。
本当にそうだな、と思える箇所が多いので、確かに読んで理解しやすいです。
瞑想についての項で、著者は他者と話している時にもそれが降ってくることがある、と述べます。
そんな時は会話中でも瞑想するのだとか。
実際に近くにいたら、友達にはなれないかも知れません。