愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『死刑』森達也

f:id:kazuyoshisan:20220220215741j:image

様々な事件のルポルタージュを書いてきた著者による、死刑制度についての本です。

死刑廃止を訴える人たちとの関わりから、その人たちに対する世間の人々の反応まで、詳しく書いてあります。

 

日本人には敵討ちの概念が根強いのかも知れません。

死刑自体は一般にあまり知らされることなく執行されて行きます。

国家による合法的な殺人。

執行するのは、犯罪者たちとは元々深い関係のない、そこで働いている人たちです。

忘れてはいけない大きな問題は、冤罪が間違いなく存在しているという事実です。