愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『100分de名著 銀の匙』中勘助 斎藤孝

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本を読んだら、その言葉を引用して誰かに話すと覚えやすい

 

イギリスの裕福な家庭では、子供の洗礼時に銀のスプーンを送っていた

将来お金に困らないようにと作ることもある

 

読書するのと体験するのは矛盾しない

体験の動機になることもある

体験の意味を再確認できることもある

読書自体が体験にもなる

 

動画は自由にイメージする機会を奪ってしまう

 

文学はたった1行で心を動かす、笑う、悲しむ、切なくなることがある

 

文学はそこに自分をかかわらせ味わうと楽しい

 

もうじき帰らなければ、と思えばなごりおしくなって子供たちはいっそう遊びに耽る

 

一流作家の力は1ページ、1行にさえ現れる

 

唇の奥からぴやぴやした声がまろび出る
ほたほたと雫が垂れる

貝のような形の顎がふくふくと動く

 

文学は様々に解釈できる余地を残している

→テキスト性が高い

 

瞬間を切り取るのが詩

もう二度と繰り返せない宝物のような一瞬を永久に保存する

損得は生きる指針にはなり得ない

 

出会いと別れの辛さが人生

 

心は自由でありどのように動いても良い

 

自分は今この時本当に生きていると言えるのか

 

いつも子供のように共感を持って周囲を眺める

 

学びながら楽しむ

文章を読んでいるだけなのに、何と生き生きとしていることか。
生の良い部分を抽出して見せているような、それは辛さや悲しさも含めてですが。
全てのことが悪くないと思える著書です。