愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『100分de名著 太平記』安田登

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主役は後醍醐天皇楠木正成足利尊氏

 

あわい:ある2つの事柄の重なっている部分、間とは少し違う

 

1、鎌倉幕府北条高時vs天皇後醍醐

2、足利尊氏(北朝)vs後醍醐天皇(南朝)

3、足利尊氏(兄)vs足利直義(弟)

4、足利尊氏の孫、義満が三代将軍になる

フィナーレ

 

世の中は「王道」で収めるのが良い

「覇道」(武力)はよくない

 

常識や前例にとらわれず、自由に発想する

 

弱い立場の人は時代の変化を感じやすい

 

一所懸命、武士が土地に命をかけたのが由来

 

鳥の群れのリーダーはその場その場で変わる

最も弱い鳥がその任務に当たる

気流などで弱くて脱力する鳥が出ないようにしている

 

足利尊氏は弱いリーダーだった→ だから200年以上続く室町幕府を開けた

 

合戦は始終 (最後)の勝ちこそ肝要

日本古来の死生観:死者は常に「そこら」にいる

 

旧仏教:修行僧や寄付をした大尽は極楽へ行ける

衆生や武士は、地獄や畜生に生まれ変わる

 

これに対して法然が念仏さえすれば往生できるとといた