言霊信仰:万葉人は(言)と(事)は重なると考えていた。
「豊作だ」と言う→豊作がやってくる。
日常語より歌の形がより威力がある
見れど飽かぬかも:今、ここを称えるフレーズ。
歌は「歌われた」可能性もある。
琴の伴奏、ラップ形式などなど
陽気、おとぼけ、ナンセンス、愉快な歌も収録されている。
意味のない歌を作ったらご褒美をあげる!
基本は3つ
相聞:男女間の恋歌
挽歌:葬送、辞世の句、死者追憶
古墳は、生の世界と死の世界が続いている、蘇りの死生観。
仏教では人生1度きり生と死は断絶している。
天皇が神格化され、歌で表現された
地名=その土地神(国つ神)の名前。
地名を入れた歌で土地を讃美→旅人として神を讃美し土地を無事に通らせてもらう。
故郷や妻、家を歌う
→魂をつないで旅の安全を願う。
天皇はもともと、高天原の天つ神が降ってきた→国つ神より1段上の存在
詩形が短い短歌や俳句では、言わずに表現する余白が大事。
万葉集には幅がある。
音の歌→聞こえてくる音により「もの悲しさ」「愁い」が深められる。
柿:柿本人麻呂
歌の中でも、歴史の中できちんと位置づけられるものは、本当に価値がある。
独詠歌:ただ自分が読みたくて詠む、読者や聞き手に対してではない。
文学的
防人:対馬、壱岐、北九州を守る。21から60歳、任期3年で、毎年一千人交代、警備や監視が任務
万葉仮名では「恋」を「孤悲」と表記する。
→訪れてくれない相手を孤(ひとり)待つ悲しさ
妹は心に乗りにけるかも。
→彼女が我の心を占領してしまった。
奇数句:
57577 (五句)、575 (三句) →書いて読まれる歌
偶数句:
7775(四句・都々逸) 、六句・旋頭歌→ 発音して聞く歌
「寝」(男女間の)が用いられるのは東歌(あずまうた)の特徴
都の歌には用いられない
歌は作者が作るとともに、時代により作られる