愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『花伝書』世阿弥

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風姿花伝』とも言われています。

能の大家である世阿弥の、後続たちに向けた芸能の秘伝書です。

そのため普通の人ではなく、玄人向けに書かれています。

能自体の位置付けは、おそらく現在とだいぶ異なるはずです。

今でも芸を極めてそれで生きていく、と決めた人にとってはかなり険しい道でしょう。

さらに当時では、まさに生死をかけたものだったはずです。

そのためか、読んでいて鬼気迫るものを随所に感じます。

また、能に対する純粋な気持ちも、とてもよく感じます。

自身が何かをするときに、これくらいピュアに追求出来れば!