愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『ギャンブル大国ニッポン』古川美穂 岩波ブックレット

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東日本大震災後の孤独死:約30%がアルコール性肝硬変

 

震災のダメージが強い人ほど、パチンコにのめり込む

 

20歳から60歳まで小遣いの範囲でパチンコをしていた人

→リタイア後、2 〜3年で退職金を使い果たし、多額の借金を抱えた、と言う事例がある。

 

依存症は「否認の病」当事者も周囲でさえ、現状を認めにくい。

依存症は進行性、自然治癒や完治は無い

しかし、適切な治療により「回復」は可能

 

ギャンブル依存症は、アルコールなどと違い肉体的不調がないため、発覚しにくい

 

ギャンブル依存症の最大害は「嘘」と「借金」

 

ギャンブルマシーンの人口あたりの多さは、日本が世界第三位

上位二つはギャンブルリゾート地

 

カジノで経済を活性化しても他の産業は育たない

 

日本の1.6〜9.4%は病的勝負師の疑いがある

 

ギャンブルは8世紀の法律からすでに制限されていた

人や社会を深く蝕むから、と言う理由

 

しかし、現在の日本は6つの公営ギャンブルと、さらにパチンコが存在している

 

パチンコ業界から献金受けている政治家は多い

 

 

ギャンブルなどの依存症は、当人が悪いとされてしまいがちですが、そう言い切って良いのでしょうか?

救いの手を差し伸べなければなりませんが、政治家に期待するのは難しそうです。

どんな人でもあり得るのですよね、他の病気と同じで。

本当に恐ろしいです。