愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』斉藤幸平

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『人新生の資本論』の著者である学者の斎藤幸平氏の著書です。

ただ研究室で考えるだけでなく、フィールドでワークした方が研究者として良い。

そんなアドバイスを素直に受け入れる著者。

それだけでも中々出来ることではありません。

しかし著者は、通常取られるであろうフィールドワークのさらに上、というか斜め上を行くように見えます。

ウーバーイーツで働き、水俣に足を運び水俣病の話を聞き、プラスチックを使わない生活に挑戦し。

現在でも、社会ではありとあらゆる問題が山積しています。

著者はそれらを見逃すまい、手を差し伸べよう、としているように見えます。

我々も知らなければならない。

そしてやらなければならない。

そこに気付かされます。