愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『道をひらく 内村鑑三のことば』鈴木範久

自分自身を注意深く観察した

恐ろしいことに、どんな勉強よりも興味深いとわかった

 

人間や先生に頼るな。神が必要な時が来たら教えてくれる。

 

自分は日本のために、日本は世界のために、世界はキリストのために、すべては神のために

 

日本から捨てられた時、世界・宇宙市民の自分を見い出す

さらに日本が慕わしくなる

 

労働では相応の報酬をもらうことが再大切

師匠と弟子の間でも同じ

 

どんなに些細な仕事でもしっかり務める

 

人生の大部分は骨折り仕事

drudgery

エスもそれをしてきた

 

君がやらねば誰かがやらねばならなくなる

 

「他人が行きたがらないところへ行け、他人がしたがらないことをせよ」

 

人生は人を凌ぐことではなく、人に仕えることにある

 

天の声は1人静かに祈るところで聞く

 

モーセ最大の願いである「カナン入り」は、自身では叶わなかった。

パウロ最大の願いである「棘からの解放」も叶わなかった。

エスの最大の願い「この杯を我よりとりたまえ」も叶わなかった。

 

人が知り得る真理は一部に過ぎない。

 

世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない。

 

「画一」は嫌うべきもの。

 

戦争は戦争を呼ぶ

 

自然・人(歴史)・聖書。

 

友の多きことは友のなきことなり

 

 

物凄い挫折と絶望を味わい尽くしたであろう著者の言葉は、とても味わいがあります。

それでもこんな風に考えられる、と。

ただポジティブというのとは違います。

広くて深い、そして苦悩も見られる。

そこが読者の琴線に触れるのだと思います。