愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『日本書紀入門』竹田恒泰 久野潤

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日本書紀について解説している入門書です。

実際の日本書紀は、ものすごい文書量でとても普通の人が読み通すのに骨の折れるものです。

神話の部分もありますが、日本書紀は日本の正統な歴史書として編纂されたと、本書は伝えます。

それも日本国内だけでは無く、海外に向けても描かれたものだと。

広く読まれるために漢文を使っているのです。

現代だと英語で書くようなものでしょうか。

神武などの初代から5代の天皇までは、実在したのか疑問を持たれている部分もあります。

しかし、それに対して本書の答えは明確です。

初代を神武天皇と呼んでいるのだから、いる。

確かに現代まで代々続いている以上、必ず初代はいますね。