愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『蒲田行進曲』つかこうへい

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映画とテレビが人気を分け合うようになってきた頃。

銀幕のスターになろうかという銀ちゃん。

大部屋俳優で銀ちゃんに心酔しているヤス。

元女優で銀ちゃんの子を身籠った小夏。

三者の倒錯した人間関係で、物語は進みます。

みんな役者だからか、どこかでそれぞれの役割を演じているようにも見えます。

また、それぞれの心理はわかるようでもあり、全くわからないようでもあります。

階段から落ちるシーンがとても有名で、それがかなり重要な軸になっています。

それぞれが可哀想でもあり、また、幸せなのかも知れない、とも思えます。