愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『物語としての旧約聖書』月本昭男

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民間に流布していた神話観念が換骨奪胎されている

 

天地創造:混沌から秩序を作り出している

 

人間は、大地につかえる存在

 

人間社会の基本は夫妻、親子でも兄弟姉妹でもない

 

神は後悔しないはずだが、人間の悪ゆえに人間を作ったことを後悔し、洪水を起こす

 

ノアの三人の息子セム、ハム、ヤフェト

言語分類に便宜上使用

これをハム語(アフリカ系)を奴隷とする事に悪用した

 

複眼的に事態を見つめる特色がある

一見矛盾するような

 

土地はヤハウェに属する

 

基本は因果応報、それとは異なる視座もある

 

神が最も求めるのは正義と公正

 

戦うな

 

我が神、我が神

なにゆえ、私を見捨てられたのですか。

我が号泣の言葉は救いから遠く隔たります。

我が神、昼に呼ばわっても、あなたは応えられず、夜もまた、私は沈黙することが出来ません。

→神の前で自分をさらけ出す

神との対話で自分を見つめ直す

 

ヤハウェは、どの民よりも弱小だったから、イスラエルを選んだ

 

真の恋愛対象は神

 

回心は、じわじわゆっくり聖書が読めていくプロセスでもある

 

幼子にならなければ、神の国には入れない

 

人生は、間断のない試練

 

神、自分、他者、自然と調和をとる

 

自ら困っている人のところへ行き、奉仕する

そこで神に会える

 

人同士は水平の関係

人と神は垂直の関係

両方の視点があれば、自分がよくわかる

 

自己無化:自分をむなしくして、弱い者、小さい者とともにある

 

人は傷つき苦しむ

 

神もまた、人を切望している

 

全て有意義ではなく、苦しく退屈なこともある

一つでも有意義なことがあれば良い