愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『粘着の人』守屋秀勝

f:id:kazuyoshisan:20240611170528j:image

元ストーカーが、ストーキング加害者を立ち直らせるための活動を始めました。

その顛末を書いているのが本書です。

著者はその当事者です。

 

自身の経験から、ストーカー自身をどうにかしなければ、その事件というか状況は解決しない。

そう確信して、ストーカーを更生させる手伝いをすることを思い立ちます。

依頼者はストーカー。

本人も辛かったり、苦しかったりする。

そんな気持ちがわかるのは、確かに著者のような人しかいないでしょうね。

 

著者は自身で完全に立ち直っていると思っていたのですが、またストーキングをしてしまいます。

ターゲットは以前とは別ですが、もう自身が結婚しているにも関わらず。

 

読んでいて、おぞましさを覚えました。

ストーカーは治らないのかもしれない、と。

確かに徹底的な治療は必要でしょうね。

もう悲惨な事件が起きませんように。