身を粉にしてあくせく働き、いったいどんな満足があるのでしょうか?
そう思う人は、こんな生き方もありでしょう。
著者は若くして隠居します。
いや、全く働かないわけにも行かないので、仕事をかなりセーブしているというのが正しいでしょうか。
そうすると収入は限られたものになるので、生活は厳しいのではないかと心配になります。
もともと働かなくて良い財産があるなら、話は別でしょうけど。
しかし著者は我慢するでもなく、過度な節約をするでもなく、淡々と生活しています。
野草を取ったり、銀杏を拾ったりと、むしろ何だか楽しそうです。
普通の人の常識を超えていくような、軽やかな生活に感じました。
途中ゲイだというカミングアウトがありましたが、全然それどころではない衝撃的なことが目白押しでした。
いや、穏やかで淡々としているのですけどね。