今週のお題「好きなパン」
たまに行くやや大きめなスーパーで、パンの出張販売をしていました。
恐らくパートなのか、日雇いなのか、という中年女性が一人で呼び込みをしています。
「パンー、パンー、おいしいー、パンー」
その声は一本調子で、あまり感情がこもっていません。
その女性の表情は固まっていて、非常に疲れて見えます。
身体的な疲労というより、精神的なというか生活にというか、そんなどんよりとした圧倒的な疲れです。
(大丈夫だろうか…)
心配になりつつ売り場を見ると、大好きなメロンパンがありました。
でも、何となく買えませんでした。