愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

出所前

今週のお題「感動するほどおいしかったもの」

 

塀の中では滅多に甘いものが出ない。

全く、というわけではないが、かなり制限されているのだ。

元来甘々の好きなので不便だが、ムショの決まりに抗えるわけもなく。

これも身から出た錆なので仕方ない。

そもそも、何でも自由になるのなら懲罰にもなりはしないだろう。

さて、そんな中で特別な日に出るお菓子や饅頭は、全身が痺れるほど、上手い。

初めてシャブを喰った瞬間さえも、ありありと脳裏に浮かんだほどだ。

まさかただの食い物で、こんな快感が得られるとは、お釈迦さまやイエスさまも知るまい。

なんせ奴さんたちは、シャブを喰ったこともなければ、塀の中に落ちたこともないのだから。

 

※スミマセン、全部フィクションです