愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『こころの病で文化をよむ』石丸昌彦

なぜ患者が鬱病になったかを理解するには、それまでの人生や、現在の生活を知る必要がある

 

精神科には300000人が入院中

その半数が統合失調症

 

精神科は時間がないと難しい

時間をかけると良い結果が得られる

 

アメリカは他民族社会、一つの国際社会の様相

 

喪失体験を乗り越えるには、必ず「抑うつ」を通る

 

内因性鬱病:ひとりでに気分が沈む

 明確な原因がなくても鬱病にはなり得る

 

視覚、聴覚、触覚を遮断すると、数時間で幻覚が生じ始める

 

代理受苦:私の代わりにその人が病気にかかってくれた

 

共苦:他者の痛みを自分ごととして受け止める

 

歴史上はずっと人々は空腹だった

満たされるようになったのは、つい最近

 

てんかんもち:シーザー、パウロジャンヌ・ダルクドストエフスキー

 

恐怖症:精神疾患で最多

 

強迫症:罪悪感の原因があるわけではない

 人の心を知るには名作文学がよい

 

躁:無ければいけない「不安」がない状態

 不安の役割は身体における「痛み」

 

不安は伝染する

 

適応障害はコミュニティが弱まった日本人の不安により、増えた

 

PTSDには、刺激回避の症状もある

→引きこもり

 

復員した兵士が粗暴になったり、アルコール依存症になる例は多い

 

依存症は社会、とりわけ経済システムにより作られる

 

ビジネスは人の欲求を掘り起こし、存在したいなかった需要を作り、他者に勝とうとする

 

統失は批判せず、対話を毎日するのがよい