愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『力なき者たちの力』ヴァーツラフ・ハヴェル 阿部賢一

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ビロード革命:市民たちのささやかな営みが、次第に大きくなり結実したもの

 

文化が失われると、民族が失われる

現在の利権のために民族の精神を損なうことは、歴史的な重い罪だ

 

社会主義体制下では、ブルジョワ出身という理由で阻害される人々がいた

 

主語を意図的に大きくして話す言葉は、騙そうとする悪意がある

 

権力は自らの嘘に囚われ、全てを偽造しなければならなくなる

 

全体主義は、関係する誰もが、それを多かれ少なかれ承認してしまう世界

 

自ら考えて振る舞えば見せかけの世界を壊せる

 

協力者は、見えずともどこにでもいる

 

何かが生まれ、声を上げ、理解者を見出す

 

真実と自由は勝つ

 

具体的な目標のための組織が良い

 

良い仕事は悪い政治の批判になる

 

自分の良心が命じる仕事をする

 

芸術、文化、表現への攻撃は「生」への攻撃

 

並行構造、地下出版、自宅劇場、自宅セミナー

 

会合を開き、文化や外交面でも並行構造

 

自分が本当に欲するものは何か

 

あらゆるものの初めに言葉がある

おかげで人間である

しかし同時に罠でまやかしでもある

 

政治家が嘘をつかないことは、恐らく難しい

 

倫理は自分よりも大きく、ずっと長い時間ある

 

今、ここ

 

「力」は意識した瞬間に生まれる