愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『みんなの密教』白川密成

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紀元前に大乗仏教が発生、そこから密教が発生

 

前期密教は現世利益が目的

その後成仏(悟りをある)に変わった

 

自分は宇宙の一部

自分 = 宇宙

 

修行することで絶対的な存在が自分を救ってくれる

救済信仰

 

自分があらゆる人を救う

 

三密

体の働き、言葉の働き、心の働き

 

密教は怒りも性もタブーではなく、取り込んでいる

 

印は世界を揺り動かすほどの力がある

 

真言は古代インドの言葉

 

日本の言霊信仰も、その流れか

 

単純な二元論から逃れる

 

知恵と実践

 

全ては繋がって、ともにある

 

密教には大自然の修行場が必要不可欠

入定 = 信仰

 

高野山には丹生都

比売大神がいた

空海はその神に許しをこい、入山した

 

お大師さんは生きて永遠の瞑想をしている

高野山では今も毎日、空海の食事を作っている

 

金毘羅さん:神仏習合

 

自分の本質は仏

それに気づけ!

日本は古来からあらゆるものに聖性があるという宗教感

 

全てはそれだけでは存在せず、実態がない

 

生きとし生けるものへの慈悲の心

 

わたしは昔から様々な悪いことをしてきた

 

自分も自然の一部、自然そのもの

 

サイの角のようにただ独り歩め

 

ひっそりととして作為のない生き方は楽しい

 

この世界は楽しい、人間の命は甘美だ

 

本来は楽しく、遊ぶように生きられる

 

その時世界は美しい