
自殺はキリスト教では許されていません。
もちろん、時代や宗派での違いはあるのでしょうけど。
本書の書かれた時代のその地域では、どうやら許されていなかったようです。
自殺は昔から、様々な場所で行われてきています。
ギリシャ神話のヘラクレスも、エジプト女王のクレオパトラも、ソクラテスもある意味では自殺をしたと言えます。
日本は弟橘媛の入水など、神話の時代から自殺があります。
切腹など、方法や数も含めると、かなりの自殺先進国でしょう。
本書の主張は自殺擁護ともとれます。
またキリスト教に反対しているとも取れます。
死ぬのと生きるのは表裏一体。
というか連続していて切り離せないものでもあります。
いずれにしろ、自殺はただいけないことだと言い切るのは危険です。
反対にして良いこと、と言うのも同じくらい危険でしょう。
このような答えがなかなか出ないことを考えるのが、哲学なのでしょうね。
自殺者が考え続けて結論が出なければ、ずっと自殺しないことになるわけなのですけど。