愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『ぼくをつくった50のゲーム』麒麟 川島明

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「よくそんなこと覚えているな」

中学校の同窓会を二十年ぶりに開催したとき、そう言われた。

確かにつまらないことを覚えているもんだ、とそのとき我ながら感心した。

もちろん普段は忘れているし、そのとき話しながら思い出した記憶もある。

 

小学生の頃、ファミリーコンピュータというゲーム機が出て、物凄いブームを巻き起こした。

当時の小学生は、ほとんどこれに夢中になった。

著者は、このハード用のソフトとそのエピソードを、どんどん紹介していく。

恐らくソフトの名前がトリガーとなり、当時の記憶が蘇るのだろう。

それこそ鮮明に、今は昔の小学生たちが生き生きと動き回る。

ご多分に漏れず、本書に登場する小学生男子たちは、みんなアホだ。

だが、そこが良い。

そもそもゲームをやることなんて、全くアホな作業だろう。

特に今から思うと、ファミリーコンピュータのソフトなんて、 ほとんどつまらない拡張性や奥行きに乏しい下らないものだろう。

 

それでもこんなにアツクなる。

まぁ、そうでもないエピソードもありますが。

ともあれ、そんな作業もやはり、人格や考え方などに影響を及ぼすことは間違いない。

まさにこれから、ぼくの人格が形成された、ということだろう。