愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『力道山を倒した男 村田勝志』山平重樹

f:id:kazuyoshisan:20250730213717j:image

かつて日本中でヒーローと言われていたプロレスラーがいた。

どんな外国人レスラーにも負けず空手チョップで闘う彼は、敗戦から立ち直ろうとする日本人に、大きな力を与えた。

 

しかし、その彼は酒乱だった。

そしてそれが元で命を落とした。

よくいく酒場でヤクザとつまらない喧嘩をして刺された傷が元だった。

 

当然ヤクザに力道山を殺すメリットは無い。

しかし刃物はスルリと腹腔に達して、腸を傷つけた。

それでも手術はすんなりと終わり、普通は助かるはずだった。

それなのに何故か腹膜炎を起こした。

そして事件から何日も経ってから、亡くなった。

 

死ぬはずではなかった。

というのが率直な感想だ。

しかしだからこそ、死ぬべき運命だったようにも思えた。