
権力者が世論誘導をする手口はだいたい同じ
群衆は個性が消え失せ、あらゆる個人の感情や概念が同一の方向に向けられる
群衆は自動人形
衝動的で動揺しやすく興奮しやすい
暗示を受けやすく、簡単に信じる
感情が誇張的で、単純
知的水準が著しく低下する
単純な思想ほど群衆に受け入れられやすい
わかりやすいとは、考えなくて良いということ
馴れるとそればかり追い求めてしまう
難解なものの価値も知る必要がある
人それぞれ考えが違うのは普通のこと
その人ではなく言っている内容で判断しよう
群衆はイマージュで考える
群衆にとって大事なのはインパクトの強さ
人心はコントロール可能と考えられている
群衆は真実よりも、気にいることを信じようとする
群衆に道理は通じない
気にいる言葉で釣る必要がある
集団が正しい方向に向かえば社会を改革して前進できる
群衆と連帯は異なる
連帯の始まりには、明確な問題意識と意思がある
連帯は個性や知性の消失なしに存在出来る
群れるから無力になる
偉大な指導者は、信仰を創造する役割
群れずに自分で考えることを続ける
同じ言葉で断言する
繰り返す
嘘も100回言えば真実になる
庶民で流布される意見は、社会上層にも強制されるようになる
威厳には二種類ある
人格的威厳
家名、肩書、資産、評判
トイレは汚す人がいると、汚れる
人が何を信仰するかは自由
自分の判断力、創造力を駆使しよう
中道
自分の意見は本当に自分の意見か?
自分の知らない世界
深さと奥行きもすごい
こんな時代に日本で生きていると、本書はとっても刺さります
いいこととは言えませんけど
群衆となって悪性の政治家やメディアをはじめとしたか利権団体にいいように搾取されるのか
それとも連帯して社会を改革して前進するのか
社会の意見は上層部を動かすことも出来るはず
これらのことが可能だと、本書は主張しています。
こんな閉塞した酷い現在の日本
これを良くすることが出来るのです
なんとも希望のある話ではないでしょうか