愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『侍女の物語 誓願』アトウッド

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何が気に入らないんだろう?

差別、権利、平等などに関して訴える人たちに、そう感じることがある

つい最近もガラスの天井という言葉があった

確かに性別などで、やりにくいことはあるだろう

ただ、それを無くすのが常に正しいことなのだろうか?

身長をそろえてバスケをする

左利きも用のコイン投入口も備える

入試は全員合格にする

全く同じ人間は存在しない

違いを認めて尊重するのって、ジェンダートイレを設置するような方向が本当に合っているのだろうか?

本書は、女性差別に抗うために、架空の都市を作り上げて描かれている

そこまでか?という気がしてしまう

どうなったら満足なのだろう?

しかし

しかし、わたし自身の環境と著者の環境は違う

受けた教育も、文化も、暮らしている社会も

もし著者のように感じる人が多いのであれば、その社会はあまり良くないのだろう