愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『贖罪』

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殺人の罪を犯した人物は贖罪が出来るのか?

それが本書のテーマです。

犯人は著者にアプローチをして、贖罪をしたいということを打ち明けます。

後悔や反省はしている、のかも知れない。

でも程度の違いは相当ありそうだ。

反省しているからと言ってそれがどうした、といえば、それはそうだ。

そして、罪は許されるのだろうか。

誰に?

被害者はもう亡くなっている。

遺族に許されることは限りなく無さそうだし、そもそも遺族が許すって何だろう?近い関係とはいえ、被害者自身とは明確に異なる。

そんな権利は誰にもないのではないか。

人は変われる。

いや、常に変わり続けてさえいる。

同じ状況でも殺人を犯さない人間には、なれる。

たくさんの良いことをして生きていくこともできる。

それでも殺人の事実は消えない。

多くの人が日々小さな罪を重ねて生きているように。