
特別に異常なことがあったわけではないが、記憶があいまいで、それが実際にあった出来事なのかわからない。
記憶は脳が記録しているものだ。
実は脳はいつでも完全に信頼できるほど働いているわけではない。
アルコールを摂取している時などが、良い例だろう。
人も店も出来事も、みな曖昧なものだ。
メールなどの後に残るものなら、実際にあったと言い切りやすい。
顔に怪我があるのなら、確かに昨日転んだのだと認識出来るように。
だがしかし、それは十分な条件と言えるだろうか?
確かなものが無ければ、世界が揺らぐ。
それは世界は脳が作り出したものだからだろう。
全ての人にとって、それぞれ世界は違うということにもなる。
そして自分は記憶の中の自分と同じで無いとしたら、その世界とこの世界は違うということになる。
人はよくもまあ、頭がおかしくならずに過ごしていけるものだ。
それもまた、大丈夫だという保証はないのだろうけど。