愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『蜘蛛の糸』芥川龍之介

穏やかな極楽にいるお釈迦さま。

ある人が、仏教の極楽は年寄り臭い、と言ったことを不意に思い出した。

とにかく穏やかで、大きな音も速い動きもない。

そこの池から、地獄が見える。

阿鼻叫喚てある。

この対比は凄まじい。

文字通り天国と地獄だ。

お釈迦さまはカンダタを救うために、一本の蜘蛛の糸を垂らす。

生前に蜘蛛を助けたからだろう。

結局はプツリときれて元の木阿弥なのだが。

やはりと言うべきか、チャンスを逃したと言うべきか。

何が正解だったのかは、誰にもわからない。