愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『走れメロス』太宰治

暴君を殺害しようとして捕まった男。

磔刑を言い渡される。

当然だろう。

権力者が己を暗殺しにきたものを許すわけがない。

その者に対する憎しみもあるが、その後の同様な事態を防ぐために、絶対に過酷な刑罰に処さなければならない。

そのための磔刑だ。

それが心友を身代わりに立てたいという。

さらに見せしめの程度があがり、醜悪な喜びも増える状況になる。

それが最後にはよい友だちになる。

まさか、ね。

友情って、そういうものだろうか。

という疑問はある。

それに感動できる者が暴君たりえたか、とか。

まあ、人の心はわからないと言えば、どれも説明はつくのかもしれないけれど。