愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『火宅の人』檀一雄

やりたい事をやっている。

というのが本書の主人公なのだろう。

それにしても、やりたい放題である。

しかしそれは周りにとっては、ではなかろうか。

見ようによっては、本人はひどく辛そうに見える。

どうせこんなものは長くは続かないだろうと思ったら、案の定あちこちから見捨てられる。

それはそうだろう。

しかし、そうなった主人公が、今までよりは楽になったようにも見える。

結局のところ、あれは何だったのたろう、という虚しさしかない。

男女の仲は、所詮そんなものだろう。