愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『中国古典の名著50冊がざっと1冊で学べる』

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論語

老子

菜根譚

荘子

金瓶梅

三国志

 

中国は、広くて様々な国や思想が現れては、消えていった地域です。

歴史も長いです。

数々の良書や奇書も生まれては消えていきました。

その中で現代まで残っている名著を、本書では背景とともにあらすじを紹介してくれています。

流石に一冊にさかれるスペースには限りがあり、十分ではありません。

それでも、知らずに過ごすより、ずっと良いはず。

さらにここから、原著を読みたい、という物が出てくるかも知れません。

中国初学者に、おすすめです!

『お金の整理学』外山滋比古

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お金は卑しい

大名に仕える侍時代からの偏見

 

日本の財政赤字ギリシャより悪い

 

子孫のために美田を買わず

 

知識とは「他人の考えた結果」多すぎると自ら考えることが出来にくくなる

 

老人になったら、週三回くらいで働くのも良い

 

どんな趣味でも、自分より初学者はいる

そういう人たちに手ほどきする仕事は出来る

 

定年後に始めるビジネスをブレストしてみる

 

年金で足りない分を自ら補える老人を増やそう

 

米では「会社は株主のもの」という考え方

 

タンス預金は最悪

 

投資した企業の成長を見るのもモチベーションになる

 

『完全ドキュメント北九州監禁連続殺人事件』小野一光

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確かこの事件を初めて知ったのは、闇金ウシジマくんで読んだからだったと記憶している。

 

犯人は男性。

通電の虐待や心理的な虐待など、あらゆる手段を講じて、周囲の人々を操り人形にしていく。

お金のためにしても、やり過ぎというかそれが必要なのかわからないほど、残酷なことをしていく。

 

本書は、その犯人と操り人形にされた共犯女性の、逮捕されてから公判から判決までの様子を追っている。

およそ一般の人間とはかけ離れた感情や思考を持つであろう犯人の、通常では見られないであろう部分を紹介している。

 

それでもなお、なぜそんな事をしたのか?

なぜそこまでしたのか?

という疑問は残る。

ここまでのドキュメントでさえ、犯人の心情に踏み込みにくいのかも知れない。

実に恐ろしい人間なのか、それとも人間には誰でもそんな素因があるのか。

 

『地方のライブがおもしろい』

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ライブは演者、会場、ジャンル、催しなどにより、実に様々なようです。

それぞれが、全くの別物と言っても良いくらい。

本書は、地方の個性的なライブ会場を、そこの人たちも合わせて紹介しています。

ライブって、自由なのですね。

読んでいてワクワクしました。

『ない仕事の作り方』みうらじゅん

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タモリ倶楽部に出てた人?

何だか怪しげな風貌の人?

という、失礼な印象しかなかったのですが、偏見を持つのは良くないですね。

凄い人です。

 

ニッチなところの狙い方。

努力の仕方。

面白がり方。

 

色々なことを考えて、能動的に仕掛けているのですよね。

それが嫌味でなく、わかりやすく、面白く書かれています。

多くの人が真似できるのかはわかりませんが、楽しめる著書なのは確かです。

『地獄の田舎暮らし』

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引退したら、田舎でのんびり暮らそう!

 

本書はそんな憧れを持つ人たちに、きっちりと現実を教えてあげる、厳しい著書です。

まず歓迎されず、苦労は多く、なかなか定着しない。

詳しい実情を見ていくと、それはそうだよな、と納得です。

田舎への転居前に、必ず読んでおきたい一冊です。