愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『『君たちはどう生きるか』集中講義』

数年前に、再ブームが来た『君たちはどう生きるか』 池上彰氏も、解説していました。 本書も解説しているのですが、これは実に新しい視点です。 読んでいて、何度もニヤリとしました。 池上彰氏の誤読も指摘しています。 実際にどうなのかは、確かめるのも野…

『中国怪異譚』

中国はお隣で、ある程度は日本と似たところがあります。 しかし、こと恐ろしいものに関しては、一枚も二枚も上手なようです。 幽霊の話は、それ自体恐ろしいのですが、その生前の話の伏線もとても大事です。 恐ろしい。 おぞましい。 苦しい。 痛い。 畏れ多…

『日本保守党』百田尚樹 有本香

日本人が日本を守らないで、誰が守るのてしょうか? 今の政治家に、さらには日本人に、日本を守ろうという人がどれだけいるのか。 昔、日本列島は日本人だけの物では無い、と言った政治家がいました。 本書からは、日本は今の日本人だけの物では無い、という…

『物語としての旧約聖書』月本昭男

民間に流布していた神話観念が換骨奪胎されている 天地創造:混沌から秩序を作り出している 人間は、大地につかえる存在 人間社会の基本は夫妻、親子でも兄弟姉妹でもない 神は後悔しないはずだが、人間の悪ゆえに人間を作ったことを後悔し、洪水を起こす ノ…

『悪魔が殺せとささやいた』

実際にあった殺人事件を、ドキュメントで紹介している著書です。 計画的と言えるのか、衝動的と言えるのか、もしくはその両方か。 いずれにしても、一般的な第三者から見ると、殺す必要までは無かったのではないか。 そう感じさせる事件がほとんどです。 殺…

『認知症のわたしから、あなたへ』わたなべみき

認知症と言っても、様々な程度や進行のスピードや症状があるようです。 だから絶望する必要はない、と言えたら、とても良いのですけど。 高齢化社会となり、自分も周囲の人も、いずれ認知症となる可能性は極めて高いと予想は可能です。 現実にどうなるかは、…

『使える儒教』安田登

ニートが論語を読んで元気なった例がある 心のプログラミングを書き換えられたから 儒教 先祖崇拝と孝 体を傷つけないのは、孝の始め 論語読みの論語知らず 実行してこそ意味がある 兼愛 全ての人を愛そう 全ての人が幸せになる 人は自らプログラミングを変…

『100分de名著 真のリベラルを取り戻せ 大衆の反逆』オルテガ 中島岳志

少し離れて全体を見る 学校では、 人の話を聞く 先生の命令に従う の二つを身につけさせられる 人は間違う 誰かが正しさを所有し続けることは出来ない 違う意見こそ大切 思想は真理への王手 自分たちの時代が最良というのは、自惚れ 過去をしっかりみつつ、…

『世界を変えた10人の女性』池上彰

死んだら、その人は良くみえる アウンサンスーチーは、ガンジーの非暴力を体現している 金正恩は北朝鮮を中国のようにしたがっている 独裁➕自由経済 儲かる! マザーテレサは、死を待つ人の家、を開いた 路上の人を迎え入れた インドでは死は不浄 カースト底…

再会?

今週のお題「懐かしいもの」 ある博物館で、縄文式土器を見た。 とても懐かしい感じがした。 まさか、ね。

『百年前を世界一周』

歴史は時間的な縦軸。 地理は距離的な横軸。 それぞれ別で考えたり学んだりしますが、同時に見る事はあまり無いような気がします。 それが出来ると、物事が本当にしっかり理解しやすいはずです。 さて、本書はそれとも少しだけ違います。 ぴったり100年前の…

『クレープを二度食えば』とりみき

時間にまつわる短編の漫画集です。 気をつけて読まなければ、すぐには理解出来ない話もあります。 人が入れ替わる話もあります。 古典的と言えばそうなのですが、面白いテーマなのは確かです。

『中国が永遠に日本を許さない66の理由』孔健

日本に住んでいる中国人による、嫌日論です。 確かによくわかります。 中国と日本は、隣だけど、見た目も似ているけど、全く違う国なのだということが。 こりゃあ、分かり合えないはずだ。 そう思いました。 ある程度の距離を持ち、節度を持ち、期待せず、で…

クリーニング

今週のお題「懐かしいもの」 先シーズン以来の久しぶりに出した服を着たら、そのポケットにお札が入っていました。 旧五千円札。 懐かしい!とともに、得した気分でした。 もともと自分のお金なのですけどね。

『副業図鑑』

本当にありとあらゆる仕事があるのですね。 あまりにニッチだからなのか、時間や収入が限られるからなのか、どれも副業です。 読んでいると、本業になる見込みがありそうな仕事も、実にたくさんあるのですよね。 自由だからなのか、何なのか。 仕事が以前と…

『ヤバイ選挙』

一票の格差。 個性派の候補者。 変な政見放送。 本書を読むと、選挙で起きたヤバイことを、たくさん知れます。 いや、選挙自体がヤバイことなのかも? そんな風に思えてくる、ちょっと恐ろしい本です。 でも、これは実話なのですよね。

バカ耳

今週のお題「ラジオ」 ラジオのパーソナリティー(喋っている人の声)が、大体誰も同じに聞こえます。 車の運転中に、漫然と流しているからなのかも知れませんが。 しばらく聞いていて名前が出た時にやっと、 「え!?鈴木雅之さんだったの!?」 とか、 「…

『お互い40代婚』たかぎなおこ

『おひとりさま』シリーズの著者である、たかぎなおこ氏。 ついにご結婚されたのですね! 40代同士で、交際から結婚までを描いた漫画が、本書です。 いち読者なので本当に陰ながらですが、おめでとうと言いたいです。 なんだか可愛らしいご夫婦で、好感が持…

『ぼやいて、聞いて。』塙宣之

あぁ、そうか。 この本のタイトルを見て、そう思いました。 著者であるナイツの塙宣之氏は、いつもぼやいているんだな、と。 表紙の絵も秀逸です。 完全に中身を伝えてあまりあるという。 本書では、様々なことを著者がぼやいています。 ぼやきだから、そこ…

『どうしても頑張れない人たち』

「ヤバイ人」 世間では、単純にそう評価されてしまう人たちがいます。 新入社員、クラスメート、街中で、お客さんとして。 普通ならわかるでしょう? ということが通用しない人。 ヤバイ人。 そんな人たちの中には、元々脳が一般の人のようには出来ていない…

『貧困女子のリアル』

貧困は、本当に切実な問題です。 女子が貧困に晒されるのは、今の世の中が公正ではないからに、他なりません。 それ以外のところでも、数多くの、というよりはむしろほとんどが不公正な世界、と言っても過言では無いでしょう。 そんな世界で貧困に喘ぐ人たち…

『東京カフェ日和』

三多摩が中心のカフェ紹介です。 カフェの紹介なのですけど、とても周りの雰囲気が良いのです。 自然がいっぱいです。 キャンプで飲むコーヒーが美味しい、という人がいます。 それは自然の中にいるから、だとしたら、これらのカフェが美味しいのも頷けます。…

『なぜ世界の隅々で日本人がこんなに感謝されているのか』

現代では、実に世界中で人々は行き来出来るようになっています。 日本人も、様々な国に行くことが出来ます。 そこで立派な振る舞いをしている人がいます。 本書では、そんな素晴らしい人たちを、たくさん紹介しています。 その国を、人や文化を尊重する。 当…

『歎異抄にであう』阿満利麿

凡夫は自我の欲望を動員し、他者が見えず、自己の優越を主張する存在 疑いつつも、それを放っておいて念仏すればよい 浄土宗 日本初の国から独立した宗教 弾圧される、これが宗教と政治の問題の原点 阿弥陀仏は、念仏する人全ての「願いを叶えよう」と誓った…

『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について』

マーケティングを専門としている大学教授は、恋愛をしたことがない、一般的にみるコミュ障でした。 いや、自分ではそうは言っていないのですけど。 なかなか読んでいて、難しいだろうな、と感じさせます。 そんな教授の、マッチングアプリ奮闘記です。 やっ…

『100分de名著 古今和歌集』渡部泰明

見立て 紅葉を錦の絹織物になぞらえるような表現方法 掛け言葉 一つの歌に同音異義の言葉を組み込んだ物 やまと歌 = 和歌 やまと歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞ、なれりける やまと歌は、天地を動かし、鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をもや…

『100分de名著 放浪記 林芙美子』

いい小説が書きたい。でも小説は長ったらしくて面倒 面白い小説や映画は人に 「こんな事をしても良いんだ」 と、気づかせてくれる カエル化現象 好きな人に好かれたら、相手を嫌いになる現象 私は本当は男なんてどうでもいいのよ。 お金が欲しくてたまらない…

『100分de名著シャーロック・ホームズスペシャル(

頭に余計なものを詰め込みすぎると、肝心な知識をいざというときに取り出せない 必要な知識以外は一切入れない 人間が研究すべきは人間 物語には、気になる部分が残されていて良い 読者の好奇心がそそられるから イースト・エンドはスラム街 ここで切り裂き…

『侍はこわい』司馬遼太郎

人を斬る 必要に応じて、いつでも腹を切る それが、侍です。 町人や、我々現代の人から見ると、侍は理解しがたい人種かも知れません。 小説ではあるのですけど、現実もほぼ同じようなものだったはずです。 でも、だからこそ、魅力的とも言えるのでしょうね。

『ユーチューバー』村上龍

同じ題材を、いくつかの視点から描いた短編集です。 実話のような、小説のような、そんな話です。 今はきっと、会おうと思えば誰かに会えて、やろうと思えば何かをしやすい時代と言えます。 ホテル暮らしも、ユーチューブ撮影も、贅沢も。 それでもやっぱり…