たまに読みたくなるのですよね、サザエさん。
安定の面白さで、安心して読めます。
ちなみにウチの娘は毎週録画して観るほどの、大のサザエさんフリークです。
でも何故かこの本は読まなかったのですよね。
なんででしょうか?
やはり動画が良いのかな…。
認知症。
程度の差はあれ、ほとんどの人がなり得る病気です。
長生きは良いけれど、大変なことは出て来ます。
あちこち痛かったり、不自由だったり、我慢がきかなかったり。
その中でも、脳の変化から考え方や行動が変わるこの病気は、なかなかに不便なようです。
それでも著者のように、工夫で少し過ごしやすくなるかも知れません。
健常な時と同じではないでしょうけど。
でもそれが、加齢と言えるのではないでしょうか。
関東連合という暴走族が、かつてありました。
近年では、半グレの代表として様々な事件に名前が出てきていました。
本書はその中心人物の一人が著者で、少年時代の活動を書いています。
当たり前だけど、酷い事ばかりしています。
ここから大人になるまでに何を学ぶか、どんなモラルが身につくか。
現在著者は、謎の非業の死を遂げたそうです。
パチンコはギャンブルです。
だから趣味とも言えるけど、依存症になってしまう危険性を抱えているんですよね。
一般的には中毒とも言います。
本書は、実際にその状態になり、そこから逃れることが出来た人物が、自身の体験を元に書かれています。
良かった?
しかし著者は、復帰するまでに家庭崩壊し、人生は狂ってしまっています。
パチンコ中毒は病気です。
でも、それを周りの人に訴えても理解は得られず、かえって言い訳をしている見苦しい人にみえる。
自身の経験がそのまんまで、実に説得力があります。
本当に恐ろしいですよね、依存症。
非正規雇用の若者たちが一斉に解雇される。
というよりは、雇用を延長しないだけなのかも知れないですけど。
今の日本ではありふれた光景のはずです。
さて、そんな日々から逃れるのは、なかなか難しい事です。
それをこれらの若者たちは何とか変えようとしているのと、そうでもないのと。
とにかく東北から東京まで、とにかく歩き通します。
ハラハラするけどさわやかな。
現実はそうではないということは、とてもわかってしまうのですけど。
それでも希望を持てる、明るいお話です。
酒乱。
一般的には、お酒を飲んでいる時に常軌を逸した振る舞いをする人を、そう呼びます。
しかし本書を読むと、それだけではない事がわかります。
お酒はその人の脳を蝕むため、飲んでいない時間さえも支配していくのだと。
著者の生い立ちには、とても困難な状況がありました。
だから、では無いですけど。
その分幸せになって欲しいと、切実に思いました。