愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『中国・韓国の正体』宮脇淳子

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中国と韓国、どちらも日本の隣国です。

当たり前ですけどその地理はずっと昔から変わらず、これからもずっと同じです。

いや、何万年という単位で大陸が移動するまでは。

そんな長い付き合いの彼の国を、私たちはやはり詳細に知っておくべきですよね。

実際に読むと、本当に恐ろしい国だと改めて気づかされます。

まずは正しく知ることですね。

『東京拘置所のすべて』

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ここに入るんですよ、悪いことをしたら。

それなのに?

それだから?

我々一般人には、その内部を詳細に知る者がそれほど多くはありません。

本書ではその内部の仕組みや状況を、わかりやすく伝えてくれています。

これでいつ入ることになっても安心?

いや、入らないようにしようと決意をするでしょうか。

『笑う日本史』伊藤賀一

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学校の授業で歴史を学んでいた時に、特に笑った記憶はありません。

普通に考えれば当たり前でしょうけど。

しかし本書は違います。

始めから終わりまで、笑うところが満載です。

流石に大爆笑はそんなにありませんが、クスリとしてしまうエピソードが盛りだくさんです。

歴史に残る人物も人の子だということでしょうね。

『佐藤愛子の世界』佐藤愛子

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本当に元気な人、というイメージの作家である、佐藤愛子氏。

本書はその著作の一部分や、対談などをたくさん紹介している、盛りだくさんな内容です。

自身で短気だと言い、実際にそのように振る舞うのですが、なぜか気持ちが良いのは本人の人徳なのでしょうか?

要所で出てくる娘さんも、とてもいい味を出しています。

読んで元気をもらえました。

あまいに何をかけますか?

今週のお題「あまい」

 

甘い、辛い、苦い、酸っぱい、しょっぱい。

味の表現には色々あります。

それぞれは異なるはずですが、甘いのは何故か他と並列し得るという、変わった特徴があります。

甘じょっぱい、甘辛、甘酸っぱいなどです。

(甘苦いとは、あまり言いませんけど)

しかし、他の味同士は同時に使われません。

これはおそらく、甘いという感覚が他とは違うのだと考えられます。

甘いとしょっぱいは違うので、同時に味わったら識別出来てあまじょっぱいと、表現し得る。

辛いとしょっぱいだと似ているので、同化してしまい、それぞれを別々に表現出来ない。

 

そんな仮説を立てている三月、夏になったら西瓜に塩を振って食べるのが楽しみになって来ました。

という話を知人にしたら…。

「西瓜は砂糖を振って食べますよ」

という答え。

甘い×甘い

そうか、その発想はしていませんでした。

地方や世代や人によって、様々なのでしょうね。

世の中は面白いです。

 

『世界が憧れる天皇のいる日本』黄文雄

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日本は開国前から法治社会だった

民衆には尊法精神があった

 

日本は世界一「何でもある国」

→多様性の是認

 

昭和天皇大喪の礼には、世界164ヵ国が参礼

アジア、アラブでは3〜7日喪に服す国も多かった

 

戦国時代、皇室は最も衰えていた

それでも日本人は天皇を尊崇していた

 

天皇は国の祭主

 

アメリカからの敬意は、英国女王、ローマ法王天皇陛下がそれぞれ同等

 

皇室は「日本の総本家」

 

日本は国家に功績のあった人を神として祀る

 

伊勢参り = 皇室参り

 

古代から皇室が人民に敵したことも、人民が皇室に敵したこともない

 

天皇が何なのかという事が、著者の考えも踏まえてわかりやすく書かれています。

神を父のようにみなす一神教の人たちや、天皇を廃することをしなかった将軍たちや、狂信的ではないけど戦った旧日本兵たちの気持ちの一端に触れられた気がしました。

 

『自分を好きになりたい。』わたなべぽん

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子どもの頃に親から精神的な虐待を受けた著者。

その弊害として、自分を好きになれなくなってしまいました。

しかも恐ろしいのは、その原因や状態になかなか気づきにくいことです。

本人はただただ生きにくかったり、辛かったり、暗かったら、ネガティブだったり。

自他ともに、そんな人だと評価するだけかも知れません。

そんな中、自分の気の持ち方や労わり方に気づいていく著者。

物凄いサポートをしているわけではないけど、なんとなく程良い手助けになっているようなパートナーの存在も好ましく見えます。

子どもの頃の著者が出てくるたびに、不憫でなりませんでした。

著者の幸せを願ってやみません。