愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『もしもあの動物と暮らしたら!?』小菅正夫

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旭山動物園の前園長が著者です。

動物園だから、というわけではなく、実は一般家庭でも法律的には飼育可能な動物は、意外にも結構います。

ただし、色々な手続きが必要であったり、運搬にも届出が必要であったり、食べ物が特殊であったり、多量に必要だったり、住まいのスペースがかなり広く必要だったり、高さも必要だったり。

まぁ、大変です。

当たり前なのですけどね。

 

ホッキョクグマ

放飼場とプールが必要。オスとメスは離す。

プールに突然魚を投げ込むと、飛び込んで捕る。退屈させない良い方法。

 

パンダ

犬と同様にクリッカーレーニングが効く。

可愛い仕草は、ひょっとしたら人により作られた物かも?

 

レッサーパンダ

絶滅危惧種。日本の動物園で多く飼育されている。自ら遊びを開発するので、道具を与えておくと良い。

 

チータ

走るための長いスペースを用意する。

 

ライオン

飼育可能。40〜60万円で入手できる。二枚の扉毎に3個ずつの鍵が必要。

 

意外にも飼育可能な動物が多いのに、感動を覚えました。

ただし、途中で飼育放棄は出来ません。

こころして飼わなければいけませんね。

私は飼えませんけど。

『考える教室 大人のための哲学入門』若松英輔

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すべて良書を読むことは、一流の著書と対話するようなもので、しかも最上の、入念な準備がなされたものだ。

方法序説』でデカルトが述べています。

 

プラトン

ソクラテスの弁明』

罪人の疑いをかけられたソクラテスが、無罪を証明するために、弁明します。

無知の知についても、述べられています。

自分が知らないということを知っている、認識しているということが、知恵がある。

 

ルネ・デカルト

方法序説

我思う、ゆえに我あり

実はこの言葉は、我考える、ゆえに我あり。とも訳されます。

早くわかるよりも、長く考えることが大事。

自分の言動が自分の魂を鍛えていくものなのかを考える。

 

ハンナ・アレント

『人間の条件』

哲学で解答を得るのでは無く、問いを深めたい。

思考よりも行いに重きをおく。

労働は生命活動に関わる営みのことだ。

入院のために仕事を辞めた人は、生きるということに猛烈に労働していると言える。

労働は仕事とは異なる持続する営みで、生命の祝福をもたらす。

 

吉本孝明

共同幻想論

誰が語っているかではなく、何が語られているかを正視する。

国家は共同の幻想体であり、実在しない。

習慣や民俗や精神の慣性も共同の幻想である。

真に幸福お呼び得るものは、自ら見つけ出さなくてはならない。

 

最後に著書は、読書ノートを作成することを勧めています。

それは、心に響いた言葉を書き写したノートです。

 

どれも触りだけですが、とても疲れました。

しかし、これからの生を深くするきっかけになり得る気がしました。

 

『おとなの教養2』池上彰

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おとなとして、身につけておきたい教養を書いた著書の、第2弾です。

著者も同じく池上彰

 

前作では、宗教や歴史などの普遍的なものが、テーマになっていました。

本書では、時事的なものまでを取り上げています。

 

1、AIとビッグデータ

 データの読み方に注意が必要。バイアスがかかっていないか考えましょう。

 

2、仮想通貨

国の財政が破綻した時に安全に持てる。値動きが大き過ぎるのが課題。

 

3、想像の共同体

人種は白色、黒色、黄色など。

部族は民族とも言い換えられる。血縁や地縁に基づくグループ。

 

4、地政学

シーパワー・海洋国家

ランドパワー大陸国

世界各国で、それぞれ自国が中心に位置する地図を作成している。

 

5、ポピュリズム

大衆の不満や不安感情に訴えること。

ちなみにファシズムは大衆の自由を抑圧するような独裁体制。

 

6、日本国憲法

CHQとマッカーサーが草案し、それを日本側が意見を出してある程度変更し、成立した。

憲法は政治家や国王や公務員など、国の権力者が守るべきもの。これを立憲主義という。

 

前書に引き続き本書も、知っておくべき事柄がたくさん記されています。

少し賢くなれる本です。

『フランス人は10着しか服を持たない』

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カリフォルニアに住む著者は、フランスにホームステイすることになります。

本人曰わく、典型的なカリフォルニアガールである著者。

そんな著者が、フランス人の生活に数々の感銘を受けつつ、成長して行きます。

 

食べる時は食べることに意識を集中する。

きちんと座ってマナーを守る。

 

一度に二つのことをすれば、どちらもしくじることになる。

 

自分の体型にポジティブなイメージを持つ。

日常の生活で、毎日体を動かす。

 

自身のためにも周りの人のためにも、毎日きちんとした装いをする。

良い服を着る。古い服や似合わない服は手放す。

 

良い姿勢をとる。

爪をキレイに保つ。

香水を使う。

 

家を掃除する。

身近な人へのマナーを忘れない。

家を片付けておく。

物を減らす。

 

喋りすぎない。

沈黙になれる。

 

服は10着のワードローブ。

大きな買い物は急がず吟味。

 

本を読む。

オーディオブックを聞く。

興味のあるアートに親しむ。

 

様々なことに喜びを見いだす。

前向きに捉える。

ユーモアは大事。

焦らず一つのことに集中する。

 

フランス人は、時間や物や人など、全てを大切にして生きているようです。

ステキな暮らしが出来そうで、読んでいてウキウキしました。

『人生を狂わす名著50』著 三宅香帆 絵 今日マチ子

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京都大学の大学院生であり、天狼院書店・現京都天狼院のスタッフでもある著者。

書店のウェブサイトに書いた記事が書籍化されたものが、本書です。

ブックオフに入り浸る小学生時代から、現在は深夜に本屋をうろつき、人の本棚に対してフェチシズムを覚える大人に成長したようです。

 

グレート・ギャツビースコット・フィッツジェラルド

『愛という病』中村うさぎ

眠れる美女川端康成

ヴィヨンの妻太宰治

『すてきなひとりぼっち』谷川俊太郎

ティファニーで朝食をトルーマン・カポーティ

『こころ』夏目漱石

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ

『氷点』三浦綾子

 

本を選ぶセンスが素晴らしいです。

そして、書評を読むだけで、ハラハラドキドキしてきます。

実際の本を読むのが楽しみになる、素晴らしい著書です。

読んでいてとても楽しい気持ちになりました。

『論語の読み方』渋沢栄一

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著名な中国発の著書である『論語』を、渋沢栄一が解説した本です。

論語の著者は孔子です、念のため。

 

文、行、忠、信

まなび、行い、人のために尽くし、信義を重んじる。司馬温公、菅原道真水戸光圀などがそれにあたる。

 

人の上に立つなら、弘毅であれ

器量を大きく広くもち、強く断行する。

徳川家康がこれにあたる。

 

周公旦の才美がある人でも、奢り物惜みするならば、すべてとるに足らないものになる

諸葛亮孔明も同様のことを言っている。

 

孔子は極端に走らず、中庸を保つのが理想である、という気持ちを持っていました。

人物としても同様で、一見温和に見えるけれども厳粛で激しいところがある。威厳があるけれども、優しい所があると門人に表現されていました。

 

孔子渋沢栄一も、自らを高めようとしてその努力を続け、それを人のために使おうと心がけた人です。

論語の解説をするのに持ってこいの人が、書いた著書と言えます。

 

 

『しゃべくり漫才入門』元祖爆笑王

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漫才を教える学校があります。

本書はそこで教えている先生が書いていて、授業中のやり取りや、芸人さんとの対話などが収録されています。

 

キャラを作る。

初対面の人と打ち解けるには、まず相手をいじる。

ボケの種類と解説。

ツッコミの種類と解説。

 

読んでいくと、著者を始めお笑いを仕事としている人達が、いかに真剣にやっているかがよく分かります。

最後の対談までボリュームたっぷりです。