雑読書、フットサル、人生相談を趣味に持つ、獣医で小企業の社長のブログ

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『にんげんだもの 逢』相田みつを

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にんげんだもの

言わずと知れた相田みつをの代表作です。

著者は書家であり詩人でもあります。

旧制中学の頃から短歌と禅に出会い、独特の世界観を書として表現しました。

 

花はただ咲くただひたすらに

 

七転八倒

つまずいたり転んだりする方が自然なんだな人間だもの

 

あんなにしてやったのに(のに)がつくとぐちが出る

 

あのね

なるべくなら嘘はないほうがいいんだなぁ

俺そんなこと言う資格はねぇけどね

 

一生勉強

一生青春

 

これらの言葉が、独特の書体で筆を使って描かれています。

そこは文章では伝えきれないのが残念です。

独特の世界観で、人によってはかなり気持ちが楽になるのではないでしょうか。

 

『釈迦と十大弟子』西村公朝

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お釈迦には、十大弟子と呼ばれる、高名なお弟子さんたちがいます。

本書では、この方々の仏像とともに、それぞれのエピソードを紹介してくれています。

 

お釈迦様が素晴らしい人だということは、ほとんどの人が知っています。

しかし、十大弟子の存在やそれぞれの人となりは、あまり知られていないのでは無いでしょうか。

 

舎利佛、羅睺羅、優波離、阿難陀などなど。

それぞれの方々のエピソードは凄いです。

お釈迦様の説法中に寝てしまったことを恥じて眠らない誓いをたて、ついには失明してしまう人。

お釈迦様の付き人をずっとするけど悟りの境地に至らない。しかし、死後の大事な会議直前に悟りを得て歓喜する人。

お釈迦様の実の息子さん。

何というか、それぞれキャラがたっています。

そしてどなたもみんな、とても魅力的です。

 

仏像や仏教を知るためにも良いし、物語としても面白いです。

 

『強く、潔く。』吉田沙保里

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先日引退したレスリングの元世界女王である、吉田沙保里の著書です。

タイトルは『強く、潔く』で、霊長類最強女子に相応しいです。

しかし、本人の認識は違うようです。

私ほど弱い人間はいないんじゃないかと思うくらい、とのたまいます。

まさか!?

読み始めから、興味を惹きつけられました。

 

著者は3歳からレスリングを始めます。

そして30年毎日練習しているそうです。

無心で努力する、とあるとき自分で決めます。

とことん自分を追い込み、目標を周囲に言うことで退路をたち、負けず嫌い。

こんな人が自分は弱いと思い、驕らず慎重に努力を重ねたら、まず勝てないと思わされます。

 

小柄だったり、男性には一直線過ぎて恋が上手く行かなかったりと、意外な魅力も紹介してくれています。

 

ファンの人にはたまらない一冊です。

また、そこまでではない人でも、得るものは大きいはずです。

『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』ジェーン・スー

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この著者の著作は、以前一冊読んだことがあります。

確か『私たちがプロポーズされないのには101の理由があってだな』というタイトルだったと記憶しています。

当時三十路で結婚願望の強い女子から、是非読むようにと貸し出されたものでした。

 

本書はテレビ番組で大反響があり、四十代になって独身の著者が書いたエッセイです。

 

読んでいて、前作を思い出しました。

まあ、よく喋るという印象です。

正確には文章なので、喋っているわけでは無いのですが。

そして、業が深いなぁ、と。

 

ある年代の女子に共感を持たれて、相当売れているそうです。

そんな人たちの心境や思考回路を知るには、なかなか良い本かも知れません。

『リカルジーニョ神技バイブル』

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フットサルで世界最高のプレーヤーと言われるリカルジーニョの様々なテクニックを、数多く紹介と解説してくれている、とても贅沢な本です。

 

見たことのあるドリブル、パス、シュート、リフティング。

そして、あまり見ないようなプレーや大技も、多数あります。

 

まずは見てみないと、普通はそこまでプレーのアイデアは出ません。

また、ディフェンス側の場合でも、見ておいたら予測しやすいです。

 

DVDも付いているので、自分がやるときをかなりイメージしやすいです。

多くのフットサルプレーヤーにおススメしたいです。

 

『詐欺の帝王』溝口敦

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オレオレ詐欺で莫大な金額を掠め取った人物がいます。

ほとんど初めて、オレオレ詐欺という犯罪が考案された創世記に、その仕事を始めました。

 

主人公は学生時代に、イベントの事業に関わっていきます。

多額の費用が手に入り、暴力団とも顔が繋がることになります。

この時に、暴力団はお金が儲かれば怖くなく付き合えると考えるに至ります。

 

大学を卒業した主人公は、真っ当な企業に就職することになります。

まともに勤務していたのですが、そのうちに早稲田大学スーパーフリーというサークルが輪姦事件を起こして、大きな話題になります。

主人公はイベントで関わっていたので、閑職に追いやられます。

本人は違法行為を働いてはいなかったのですが、一般社会ではなかなか受け入れられなかったようです。

 

一方で、時代は闇金が全盛期でした。

暴力団が関係した企業が、高利でお金を貸して利息だけ支払わせる、という手口です。

元本は減らないので、しばらく貸していれば支払わせるお金が貸したお金を優に超えて行きます。

 

しかし主人公はこのビジネスを、効率が悪いと感じます。

もっと良い仕事を始めます。

おれおれ詐欺です。

 

様々な工夫をして、主人公はどんどんのし上がっていきます。

そして週に数千万円という収入を得るまでになります。その頃には、歌舞伎町でキャバ嬢をナンバーワンにする争いをしたり、大金を出してディズニーを貸し切ったり、あかねの使い方も異常になっていきます。

 

普通では体験出来ないことを体験する、という、まさに本の面白さが詰まった一冊です。

好みは分かれるかと思いますが。

 

 

 

『知識ゼロからのダライ・ラマ入門』長田幸泰

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チベットの指導者で国家元首でもある、ダライ・ラマの入門書です。

 

チベットは、中国の西にあります。

中国はここを自らの領土としたい、チベットの人たちは独立を守りたい、という事で現在難しい地域となっています。

 

チベットでは、チベット仏教が盛んです。

もともと仏教は、インドでお釈迦様が始めて、周辺にも広まって行きました。

しかし、そのうちにインドではヒンズー教が盛んになって、仏教は廃れてしまいました。

一方で、中国や日本に仏教は伝わり、広まって行きます。ただし、途中で各国で他の宗教の影響を受けて、原始仏教とは、少し離れて行きます。

チベットには、ある程度変化をした大乗仏教が伝わり、大きく分けて四つの宗派になりました。

 

ダライ・ラマとは、チベット仏教の最高位にあたる僧侶です。

チベットの地を守る観音菩薩の化身だと信じられています。

どうやって選ばれるかというと、代々生まれ変わったダライ・ラマを見つけ出す、という方法が採られています。本書で扱われているのは、ダライ・ラマ14世です。

血族の世襲制でもなく、選挙のように選出するものでもない、という点が独特です。

 

ダライ・ラマ14世は4歳で見つけ出されてから、お寺で高僧の教えを受けて育てられた。

15歳の時に中国軍が侵攻して来たため、予定より早く国家元首に選ばれた。

その後中国軍とチベット民衆が衝突しそうになり、それを避けるためにインドに脱出した。

 

チベットでは中国による占領が進み、教育などから中国式のものに変えられてしまった。

ダライ・ラマらは、亡命先でチベット難民社会を作り、チベット式の教育が受けられるようにしている。

中国に対しての行動は、非暴力、である。

マハトマ・ガンディー、キング牧師、アウンサン・スーチーなどと同じ方法で、1989年にノーベル平和賞も授与された。

 

自然体で柔軟で気さくな人柄です。

世界各地を飛び回って、精力的に活動しています。

領土問題、宗教、生き方、などなど様々なエッセンスが詰め込まれていて、得るものは多いはずです。