愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『日本兵捕虜は何をしゃべったか』

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日本兵は捕虜になることを、とてつもない恥とされました。

それ以前に、捕まると物凄く酷い目にあうなどと教えられ、自決を選ぶ人たちもいたようです。

それでも、やはり捕虜になる人は皆無とはいかず、それをとっかかりとして日本軍の情報が漏れて、米軍に有利な状況にどんどんなってしまいました。

それらは、しっかりと記録されています。

表には出てこないものもあるようですけど。

 

全員が立派な人だけではなかったようです。

また、一貫して素晴らしい振る舞いを続けるのも、やはり難しいかも知れません。

捕虜になった人たちは、皆それぞれに思う事はあったのでしょう。

とても無念だったはずです。

それを考えると、これらの記録は、涙なしでは読めないものとなるのかも知れませんね。

『天才 藤井聡太』

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中学生で棋士としてデビューして、連戦連勝を続ける藤井聡太氏。

紛れもなく天才です。

著者は、その本人と師匠、そして対戦相手などをしっかり取材して、本書をまとめました。

子どもとして、師匠のところに通い始めた頃のこと。

実際にはどのような性格なのか。

どれほどの努力をしているのか。

周りの人は、彼をどう見ているのか、接しているのか。

実に興味はつきません。

それはやはり、普段我々がみることのない、稀に見る天才だから、に他ならないようです。

『トットちゃんと訪ねた子どもたち』

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トットちゃんと言えば、黒柳徹子さんです。

ユニセフの親善大使となり、様々な国の子供達のために、東奔西走しています。

本書は、それに常に帯同して来たカメラマンの著書です。

三者の視点から見たトットちゃんと子どもたち。

それを文章と写真で紹介してくれています。

トットちゃんも凄いけど、著者も凄いです!

『100文字SF』北野勇作

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SFとは、空想の世界を描いた作品のことです。

だからその作品毎に、異なる世界が表現されることになります。

本書は、そんなSFをなんと100文字で完結させてしまうという、大胆な短編集です。

 

十七文字とか三十一文字とか、日本人は短い文学が得意だと言われています。

本書の著者も、そんな系譜に連なると言えるのではないでしょうか。

『理想的本棚』

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読書家の本棚って、どうなっているのでしょうね?

本書は、他者へ本を紹介することを仕事にしている著者による本です。

人それぞれ違うので、これがベスト!と誰にでも言えるものではないのでしょう。

そこに色々考えて良さそうな本を紹介するって、本当に凄いことだと思います。

『死体が教えてくれたこと』上野正彦

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監察医、という言葉は今でこそ知られるようになりましたが、著者が働き始めた頃は、ほとんど知られていなかったそうです。

それを世間に知らしめたのが、著者の功績の一つでもあるのでしょうけど。

診る、という意味では、生きていても亡くなっていても、大きな変わりはないのですね。

患者さんが主訴を述べない、という違いはありますが。

さらには一度しか診察出来ないということで、見落としは許されない、なかなか過酷な診療科とも言えそうです。

事件性があるかどうか?

これを診断するのは、本当に重大なことだと思います。

他の診療科とは目的などがかなり違いますが、大切な医療だということは、やはり同じなのでしょうね。

『詰将棋1.3.5手詰』羽生善治

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以前、羽生善治氏の、一手詰将棋を読んだことがあります。

一手だから流石に簡単だろうと思いましたが、なかなかどうして頭を使ったことを覚えています。

本書もやはりそうでした。

さらには三手詰、五手詰まで。

難しいけど、面白いです。

手が増えるにつれて、可能性が広がるのですよね。

さらに進んだところの延長線上に、普通の対局があるのですよね?

なんだか、感心してしまいます。