庶民派、と言っても良い森永卓郎氏の著書です。
やらなければならない。
そう思い込んでいるけど、やめても良いことは実はたくさんあるのですよね。
ほとんど全てのことは、やらなくても良い、と言っても過言ではないという考え方もあります。
まあ、何と言うか楽になりますよね、やめた方が。
辛ければやめて良いんです。
フィジカルが突出しているわけでは無く。
超人的なシュート力があるわけでは無く。
圧倒的なドリブルで相手を抜けるわけでも無い。
それでも素晴らしいプレーをするにはどうしたら良いか?
その場での状況を判断して、素早く的確な選択をして、ミスなく最適なプレーをする。
それは自分がボールを貰う前、もしくは全く関係ないない時にも、さらにいうと練習時でも、さらにさらには食事時でも、無関係ではありません。
本書ではそれを観察眼として、名選手と言える2人の著者が、それぞれエピソードを話してくれています。
サッカーだけで無く、色々な局面で参考に出来る考えかたかも知れません。
若い人たちは国にとって大事です。
生物としても、ここが生き生きと活動して増えてもらうのが、自然です。
それなのに戦争当時の日本は、ついに学生まで戦争に駆り出すことにしました。
出陣という勇ましげな言葉でジリ貧の戦局を糊塗して、多くの若者が命を失いました。
我々は、もうこんな愚行を繰り返さないようにしなければなりません。
大学院に行き、研究をずっとしてきた著者。
本当に素晴らしいことなのですが、こういう人にあまり就職口が無いのが日本の現状です。
それでも研究を続けたい。
そこで著者はアフリカで研究を続ける、という道を選びます。
言語も通じず、明らかな未来も決まってはいないけど、大好きなバッタの研究のために突き進む著者。
本書は学術的な話にはせず、心がウキウキするような、冒険物語になっています。
それも笑いあり、笑いあり、笑いありです。
もしかしたらこれを読んで、研究者になりたい!と考える子どもが出てくるかも知れませんね。
怖い絵シリーズの一冊です。
昔は写真が無かったので、あることを伝えるのに絵画が使われることが多くありました。
ニュースの伝わり方にも関わるので、意図的に描かれたものも多くあったようです。
本書では、その歴史的な出来事の恐ろしさもさることながら、やはり見て恐ろしい絵、というものをたくさん紹介しています。
文章にはない迫力が、そこにはあります。