愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「私はゲゲゲ』水木しげる

ゲゲゲの鬼太郎の作者である、水木しげる氏の自伝的漫画です。 死や妖怪がとても身近にいた幼少時代を過ごし、あまり優等生とは言い難い学生時代を経て、必死で仕事をして、戦争で九死に一生を得て…。 なんともドラマチックとも言えるし、現実的とも言える、…

『英語で読みたい日本の名作』

よく知っている昔話も、英語で読んだらどうでしょう? なんだか新鮮でちょっと面白い気がします。 さらにはCDもついているので、聞いて楽しむことも可能です。 英語力の向上に、知っている話を読み聞きするのが良いと聞いたので、試して見ました。 やはり分…

『ブッダと歩く神秘の国スリランカ』

ブッダ、お釈迦さまは、はるか昔のインド辺りにあった国で生まれました。 その生き方や教えは仏教と呼ばれるようになり、チベットから中国を経て、日本に伝えられました。 距離や時を経て、実は我々の身近にある仏教は、当初のものとはかなり異なるものにな…

『30点かあさん』たかぎなおこ

バタバタかあさん。 NHKのみんなの歌で、パタパタママというのがありました。 本書を読んで、とてもバタバタしているお母さんだな、と感じました。 それでも一所懸命に生きている。 そして娘たちも、ちゃんと育っている。 30点はなかなか低い点数だな、と思…

『殺人犯との対話』小野一光

殺人は、重大な事件です。 そんな事をしでかした人物は、一体どんな人なのか? 実は正式な手続きを踏めば、面会して対話することが出来るのです。 刑が確定するまで、という条件つきではありますが。 本書では、著者が様々な事件の殺人犯たちと会話した様子…

『家族不適応殺』インベカヲリ⭐︎

新幹線の車内で無差別に人を死傷させた犯人。 本書はその人物を追ったルポルタージュです。 一般的な、というのもおかしな表現だが、無差別殺傷犯は本人の身勝手な動機で、人々を手にかけます。 それでも、一般的な人たちにとっては、到底理解し難い理由のた…

『50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう』高田純次

ある世代の人にとっては、いい加減の代名詞かも知れません。 著者は、元気が出るテレビで一世を風靡した、高田純次氏です。 そんな人に自分が悩んでいることを相談したらどうなるか? 本書には、そんな相談と著者による回答が、まるでネタのように書かれてい…

『落としの技術』北芝健

ドラマでよくある取り調べ室のシーン。 そこでは刑事が被疑者を「落とす」ために、様々な手練手管を使っています。 被疑者も時として、海千山千の強者だったりして、一筋縄ではいかないこともあるようです。 冤罪を生まないために、落とすことは必要に思いま…

『最後のイタコ』松田広子

イタコ もしかしたら、ある世代より下の人たちは、あまり知らないのかもしれませんね。 青森は恐山で、霊を呼び寄せてお話をさせてくれる、という職業です。 いや、職業というのが適切かどうかはわかりませんけど。 著者は実際にイタコ業を現役で営む、業界…

『ヤクザと抗争現場』溝口敦

最近ではあまり聞かなくなった気がする、ヤクザの抗争事件。 以前より死刑などの厳罰が増えたり、使用者責任が問われたり、暴力団対策法が出来たりと、様々な要因があるのでしょう。 それでもまだ、ヤクザが危険なことには変わりはありません。 本書は今より…

犬に乗る

今週のお題「乗ったことがある動物」 娘がまだ赤ちゃんだった頃に、実家に遊びに行くことがありました。 そこにはゴールデンレトリーバーがいました。 私が学生の頃に家に来たので、最早かなりのご高齢でした。 まだ立つ事も出来ない娘よりも、よほど大きな…

『夏井いつきの俳句ことはじめ』夏井いつき

チューリップ チュ拗音・ー長音・ッ促音・プ 周囲の雑音は俳句のアイデアになる オリジナリティを出すには斜めや裏から見てみる 五感➕想像力→俳句としてアウトプット 簡単な作り方、取り合わせ ①五七または七五でなにかつくる ②それにあう季語を、取り合わせ…

『バカの災厄』

確かにバカは始末に負えません。 本書では、著者の考える各種のバカが、様々に出てきます。 いや、全ては根本では同じバカ、なのかも知れません。 そしてそれらはまさに、災厄であり、時として災害級とも言えます。 ここでふと思うのですが、著者は自分をバ…

『世界人口図鑑』

様々な地域、そして時代の人口を、これでもかと網羅しているのが本書です。 やはり日本は地震が多いこと、その死者も多いこと。 パンデミックによる死者数がものすごいこと。 戦争による死者は、年々増えていること。 人口が急激に増えていること。 などなど…

『DUEL』遠藤航

浦和からドイツに羽ばたいて行ったサッカー選手、遠藤航氏の、サッカーに関する著書です。 実際の選手名も出てきて、その人柄も垣間見えて楽しいです。 また、サッカーについての考え方がしゅう秀逸です。 新しいサッカーを最前線でやっている人の言葉は、と…

『鬼才伝説』加藤一二三

ひふみんと呼ばれ、ほとんど芸能人のような扱いを受けている、加藤一二三棋士が著者です。 見た目のとっつきやすさと、そのあたたかい人柄で、今や人気者です。 本書はそんな著者の半生を、自伝的に書いたものです。 棋士だけあり、対局や将棋にまつわるエピ…

『AV女優の家族』

かの作品群に出てくる女優たちにも、家族はいる。 場合によっては、夫や子どもまでいる。 それでもその仕事をしている。 本書は実際の女優と著者が対談をして、その家族との関係について、せまっている。 よくわからない考え方だと思い、本書を手に取りまし…

『勝間式超コントロール思考』勝間和代

人生をコントロールしよう! 生活が自分のイメージ通りの労力とスピードで進む 朝の目覚めから楽しくて、ストレスフリー 効率よく時間を使える 心身ともに疲れにくい simejiアプリ音声入力によい なるべく多くの人が喜ぶ仕組み →収入アップ 持つものは自分が…

『方舟さくら丸』安倍公房 ヤマザキマリ

時代や世界に属する作家に価値がある 国籍など作家には関係ない ある人が共同のルールに疑問を持つと、それが疎外の要因になる わたしはもう日本人じゃ無いかも知れない 日本語が喋りたくてもなかなか出てこない ナショナリズムは、世界がダメでも自国だけよ…

『昭和維新試論』橋川文三 中島岳志

昭和維新には多くのテロやクーデターがあった 維新とは、元に戻したり復古すること 武家が権力を保持できるのは、天皇から「将軍」として任命されるから 吉田松陰 「天皇以外はみな平等」 日本初のナショナリズム 世界が全体主義に覆われるのは危険 ナショナ…

『100分de名著 独裁体制から民主主義へ』ジーン・シャープ 中見真理

シャープの非暴力論 普通の人が、日常生活の延長として平和活動を行う 非暴力を用いる理由は、政治的に賢明な策、だから 平和活動の大きな課題は、軍事や暴力との戦い 非暴力とは、何もしないことではない ただの無抵抗は、真の平和を生み出しはしない 今の…

『東京を弄んだ男』

故石原慎太郎氏 彼は以前、都知事として活動していました。 一般的には、その特異なキャラクターで知られています。 本書は、在職中に行った事柄について多く言及しています。 また、それ以前の作家しての活動なども絡めて、本人の人物像に迫って行きます。 …

『瞑想でたどる仏教』蓑輪顕量

仏教の目的 悩み、苦しみから逃れる 念処 注意を向けて、しっかり把握する 心の平安を得る、唯一の道 四つに注意して観察、正しく知る 身・体の動き 受・楽しい、苦しい、普通 心・怒り、貪り、安定、優しい 法・怒り、貪り、眠気、疑い、後悔 凡夫は苦受の…

『10人の聖なる人々』島村菜津 三浦暁子 引間徹 高橋杏子

自己の命に執着しなくなったとき、最も自由 現生的な執着は、死を目前にしたら無意味 自分がしなければならない、したいことだけすれば良い やりたいことでは無く、やるべきことをやる

特別お題「わたしがブログを書く理由」 読んだ本の内容を忘れないように、いや、忘れるだろうけどまとめるために、いや、たまに見返すことが出来るように、いや。 何となく本の内容に関するブログを書き続けている。 もしかしたら、どこかで誰かが読んで、何…

『弔辞』ビートたけし

自分の弔辞を自分で聞くことは出来ません。 それなら生前に自分で書いてしまったら? それも芸人が書いたら? 著者は世界的にも映画監督として有名な、そして日本ではお笑い芸人としても超有名な、ビートたけし氏です。 やっぱり、笑える弔辞、なのですよね…

『心がスーッとなるブッダの呼吸法』高田明和

出来るだけ息をかすかに、ゆっくりさせる 健康体になる 気持ちが落ち着く 踵に意識を集中させる 背筋を伸ばす 椅子に深く腰掛ける 右手で左手を包む 実況中継 = 自己報告 鼻の入口を通る空気に集中 肩を下げる 自然に力が抜ける 丹田で自分を支える 数息観 …

『日本の伝統芸能』

歌舞伎 お祭り 仏像 浮世絵 天橋立 日本には、実に様々な日本があります。 本書はそれらを解説付きで、余す所なく紹介してくれています。

『HI.how are you』綾部祐二

ピースというお笑いコンビを組んでいた、綾部祐二氏の著書です。 著者はアメリカで活躍するという夢のため、実際に移住します。 現地や行くまでの考えやエピソードを書いている本です。

『国宝入門』

国宝って、たくさんあるのですね。 本書はそれらをたくさん紹介してくれています。 材料や造形なども価値がありますが、やはり歴史がとても大事なように感じました。 日本らしさにもつながるような。 しかし、日本産ではない国宝もあるのだと、初めて知りま…