愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『最後のイタコ』松田広子

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イタコ

もしかしたら、ある世代より下の人たちは、あまり知らないのかもしれませんね。

青森は恐山で、霊を呼び寄せてお話をさせてくれる、という職業です。

いや、職業というのが適切かどうかはわかりませんけど。

著者は実際にイタコ業を現役で営む、業界の若手です。

今や新しい成り手がおらず、消滅の危機に瀕しているのですけど。

 

このような時代に需要が減るであろうことは、想像にかたくありません。

それでも、イタコが存在し得る世の中であって欲しい。

そう思えてなりません。