愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2024-01-01から1年間の記事一覧

おかわり

今週のお題「納豆」 3歳だか4歳だか忘れたけど、幼かった頃の話。 当時の私はとても納豆が好きだったらしい。 ご飯の上にかけた納豆だけを食べて、 「おかわり」 と、母に言ったのだとか。 今も好きだけど、おかわりはしません。

『信長はなぜ葬られたのか』

歴史は勝者により作られます。 信長は配下の秀吉が天下を取ったので、敗者ではありませんが、勝者でもありません。 そのため、本当に正確な史実が完璧に残っているとは言い難い部分があります。 だから実際の歴史を考えるときに、評価は難しくて、慎重である…

『ルポ中年フリーター』

働きたい、というか安定した仕事について生活していきたいというのは、ほとんど誰しもが思うことでしょう。 しかし、そうは成れなかった人たちがいます。 特に社会人になる時期に就職氷河期と言われたような、人たち。 自ら正社員で働かないという選択をする…

『一気読み世界史』出口治明

人類の歴史が文字で記録され始めて五千年 19世紀初め、清とムガール帝国が経済強 1840アヘン戦争で東洋から西洋中心の世界に変わった 産業革命により工業の力が生まれた 気候変動の関数を打ち破った 温暖化を待たずに大国形成が可能になった 1789フランス革…

『50代からの人生戦略』佐藤優

先日、同級生が焼き鳥屋を開業したい、と言ってきました。 今までは全く別の仕事をして来て、それで貯めた500万円が元手だそうです。 アラフィフで初めての起業。 人生は常に続いて行きます。 しかしその都度状況も自身も変わっていくので、どのように振る舞…

『宮沢賢治 ほんとうの幸いを生きる』山下聖美

生涯にわたり金銭の心配をする事がなく、書きたい事を書けた 生活に縛られず自由人でいられた 他人の痛みを自分のものと感じる敏感さがあった わけのわからないものは、作者もわかっていない 読者は楽しみ、自由に解釈してよい 水仙月の四日:大雪を伴う春の…

柿と栗

今週のお題「秋の味覚」 柿も栗も大好きです。 先日、ショッピングモールで買い物をしたら、スクラッチカードを貰いました。 18周年で、お買い物券が当たるキャンペーンだそうです。 その日はPCなどの大物を買ったので、たくさんのカードを入手出来ました。 …

『習近平の本当の敵は中国人民だった!』渡邉哲也

現代で最も有名な独裁者の一人であることは間違い無い、習近平。 その横暴っぷりは国内だけでなく、日本を含めた周辺の国に、遺憾無く発揮されています。 向かうところ敵なし、と言おうか、敵だらけと言おうか迷うところです。 本書はそんな習近平の、という…

『新!店長がバカすぎて』早見和真

店長とか社長って、バカですよね。 もちろん皆んなが皆んなそうとは言いませんが、バカ率が高いのか、バカな人がとことんバカなのか、とにかく目立つように思います。 本書は『店長がバカすぎて』の続編です。 やはり同じ店長が出てくるのですが、とんでもな…

『うさ語レッスン帖』

うさぎって、喋るんですか? 飼育したことがある人ならわかると思いますが、実はかなり雄弁に感情を表すのですよね。 本書はそんなうさぎの言葉を、たくさん翻訳して教えてくれます。 読んでいて、確かに!と思う事請け合いです。

『ものの考え方が変わる 座右の寓話』

うさぎとカメ 北風と太陽 李下に冠を正さず 示唆に富むお話は古今東西たくさんあります。 本書はそれらを紹介しつつ、解説してくれています。 解釈は人それぞれなので、解説に全面的に賛同出来ないことはあるかも知れませんけど。 しかし、各寓話のチョイス…

『鳥のお医者さんの「発情」の教科書』海老沢和荘

飼い鳥の発情って、問題になる事がとても多いのですよね。 それは雄も雌も同じです。 程度は雌の方が重いようですけど。 そんな困ってしまう発情をいかに抑えるか? それが本書のメインテーマです。 これを読んで実行すれば、体調を崩す鳥が間違いなく減るよ…

『茶話』

お茶を飲みながらするような、古今東西の小話集です。 それを岩波文庫が出すと、このような教養のあるものになるのですね。 ためになって、興味深い話が満載です。

他者本願

今週のお題「ちょっとした夢」 娘が希望の学校に行けるといいなぁ! 本人以外に出来る事の、なんと少ないことか。

『猫語の教科書』

猫が何を言っているのか? 猫好きのひとなら、もしかしたら考えたことのあるテーマかも知れませんね。 面白い発送だと思います。

『知りたい!ソーシャルワーカーの仕事』

困っている人に手を差し伸べる。 実は知られていないけど、そんな人たちを支える社会保証制度は、たくさんあるようです。 そして、それを受ける手助けをするのが、ソーシャルワーカーです。 実際にはソーシャルワーカーと名乗っているわけではない事も多く、…

『最高の雑談術』外山滋比古

独学や経験などで、人は様々な知見を得ます。 それでもやはり、個人で得られるものには限界があります。 そこを本書では、他者と雑談をすることにより、新たなアイデアや気づきを得られると述べています。 数名で雑談するのが、良い感じに方向性がバラバラに…

『グッドモーニング』最果タヒ

現代な詩人、最果タヒ氏の詩集です。 私には詩がよくわかりません。 特に現代の詩となると、読んでいて恥ずかしくなるようなものを、想像してしまいます。 しかし本書は、そんな想像を裏切っていきます。 わからないのはわからないのですが、何かを感じます…

『ダンマパダ』

教えは実践してこそ意味がある 勤しみ励むのは不死、平安への道 父母以上のことを、実直な心は、自分にしてくれる 無我と言うよりは、非我 一つは世俗の営利を求める道 一つは平安の境地に至る道 目覚めへの条件を整え、心を修養し、執着を捨てるのを喜び、…

『お経で読む仏教』釈徹宗

真理と時間は無関係 縁起:あらゆるものは原因と結果で成り立つ 智慧:色眼鏡でなくそのものを見ること 苦悩の原点は愛着= 執着 = 貪 = 固執 常に点検を怠るな 過去、現在、未来、近く、遠く、全ての存在が安楽であるように 母が一人息子を守るよう、全ての…

『美女と野球』リリー・フランキー

とんでもない低俗な著書です。 いや、いい意味で。 おそらくくだらない本だと言っても、著者は怒らないはずです。 それくらい大らかな世界観が、本書にはあります。 疲れている時は、こんな本が良いような気がします、楽になれそうで。

『万葉びと、その生と死と』上野誠

賢しみ:自分を賢い者だと自惚れること 世の中の遊びの道に楽しきは酔ひ泣きするにあるべかるらし 縄文時代から人の脳はほぼ同じ 知的レベルも同じ人間 我々は人が死んだ時、それを留めることができたのではないかと、思い悩んでしまう 葬儀の役割 みせる 悲…

人生初の

今週のお題「夏の思い出」 ゲリラ豪雨とか線状降水帯とかスコールとか色々な呼び名があるようだけど、夏場にああいう凄い雨が突然降るようになって久しいです。 そしてそれは、年々回数や降水量を増しているように感じます。 熱中症もお年寄りを中心に年々増…

『100分de名著 こころの深層を探る』河合隼雄

カウンセラーとして活躍している著者。 河合俊雄氏が、父で同じくカウンセラーをしていた河合隼雄氏について、解説しています。 氏の代表的な治療に、箱庭療法というものがあります。 これは患者さんが、箱庭に人形を配置することにより、自らの内面を出した…

『妻は他人』

夫婦の姿を描いたマンガです。 特別な事はない日常を、ゆっくりとした作者のリズムで過ごしている様子が伝わります。 『夫婦は他人』 というタイトルは、ともすると冷たい印象を受けますが、そうではないのですよね。 親しき仲にも礼儀あり、ということのよ…

『悪党』

ガーシー。 暴露系ユーチューバーになり、議員になり、懲役囚になり。 これらのどこかで、見たり聞いたりした人は、結構多いのではないでしょうか。 本書では、ドバイに住むガーシーとその一味を、集まるところから捕まる手前までを追っています。 母親や近…

好き嫌い

今週のお題「大人になってから克服したもの」 やりたくない事がたくさんありました。 子どもの頃は、特に。 カリフラワーやブロッコリーを食べること。 音楽の授業。 運動会の行進練習。 朝礼。 習い事のために友達と遊べないこと。 大人になった今でも、嫌…

『大人のクイズ』

久しぶりにクイズ本を手に取りました。 丁度良いんですよね、こういうの。 一問一答のクイズ集です。 大人になると、とかく柔軟な発送をしなくなりがちです。 ほぼルーチンで回ってる、みたいな。 そこを変えてくれるのは、普段と異なる思考を働かせることだ…

『大人の説教』山本一力

説教はいやです。 特におじさんによる説教なんて、目も当てられません。 しかしそれが面と向かってではなく、第三者としての視点で見ると、結構面白いものですね。 タイトルで心構えが出来ていたのも、良かったのかも知れません。

『超ビジュアル 古代エジプト』

ピラミッドやスフィンクスの大きさがどれくらいか? 普通は知りませんよね。 知っていたとしても数字としてで、具体的なイメージは難しいのではないでしょうか。 そこを本書は、ビジュアルとして形や大きさを示してくれています。 だから、目の前にあるよう…