愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『死体が教えてくれたこと』上野正彦

f:id:kazuyoshisan:20240325221007j:image

監察医、という言葉は今でこそ知られるようになりましたが、著者が働き始めた頃は、ほとんど知られていなかったそうです。

それを世間に知らしめたのが、著者の功績の一つでもあるのでしょうけど。

診る、という意味では、生きていても亡くなっていても、大きな変わりはないのですね。

患者さんが主訴を述べない、という違いはありますが。

さらには一度しか診察出来ないということで、見落としは許されない、なかなか過酷な診療科とも言えそうです。

事件性があるかどうか?

これを診断するのは、本当に重大なことだと思います。

他の診療科とは目的などがかなり違いますが、大切な医療だということは、やはり同じなのでしょうね。