自身の半生を交えつつ、iPS細胞や研究について解説しています。
患者さんを救うために、著者は医学部に入りました。
ところで、医者は患者さんを診療する臨床医だけでなく、新しい治療や薬を開発する研究者もいます。
現在の医療では、手術や投薬をしても治せない患者さんが存在します。
そこで著者は、そのような患者さんを治すことが出来るように、研究者の道を選びました。
大学院の入試がギリギリの成績だったり、アメリカで就職したけど日本に戻ってきたり、就職先がなかなか見つからなかったり、状況かあまりに以前とかけ離れていたり。
ありとあらゆる困難が出てきます。
それでも、多くの努力や素晴らしいチームのメンバーや機会に恵まれて、ついにiPS細胞の作成に成功して、それが論文に掲載されます。
他国のチームより一日の差だったそうです。
ちなみに、この種の論文は一番と二番では、価値が物凄く異なるのだそうです。
iPS細胞の作成がゴールではありません。
次にそれを、臨床で使えるようにする必要があります。
その研究を現在すすめているそうです。
確かに臨床医よりも、物凄い数の患者さんを救える可能性があり、とても有意義な仕事だと言えます。
山中伸弥先生の今後に目が離せませんね。