2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧
やはり今死んだ方が良いのかもしれない 常に頭の片隅に居座る希死念慮 ハンセン病 白斑、紅斑、環状斑、結節 知覚の低下、マヒ、それによる怪我 入院する療養所は、人の一生がそこで全て完結するような仕組みだった 脱走患者には罰が与えられる 子どもを作る…
作家である佐藤愛子氏のエッセイ。 所々で古い書き方で、画数の多い漢字が出て来て、著者に何か考えがあるのだと思わされます。 元々の著者を知る人からすると、疲れて何もする気が起きない様子を見ると、おや?と思わされます。 でも、もう98歳なのですよね…
小学生の頃、その職業がどんなものかも分からずに、考古学者になりたいと言ったことがあります。 本書を発見して、そんな恥ずかしいエピソードを思い出しました。 学者にも色々あるようですが、フィールドワークをする人たちは、本当に様々なことが起きて楽…
貪瞋痴 →自己中心性が表出 心の奥は、いつと無く汚れている 自覚できるレベルを常にキレイにしておく 行為をしたら、深層で自覚できないが、常にそれが生きている フィルターを通して人それぞれに世界を描く すべての人それぞれ世界は異なる それが、その人…
大人になってからの学びは、基本的には独学になることが多いです。 特別に学校に通ったり、マンツーマンでもレッスンを受けたりも出来ますが、なかなか難しい場合もあります。 そんな時にどのような学び方をするか? まずはそうしようと思うこと、そのための…
刑務所の中も、ある意味ではその時代における社会の縮図、ともいえる部分があります。 また、社会に適合出来ない澱のような部分も。 檻だけに、というのは笑えないですね…。
精神科医である著者が、異常について観察して考察したものです。 何を持って異常とするのか。 一般的であれば正常なのか? とても難しい問題です。
羽のない扇風機は、どのようにしてあんなにたくさんの風を送っているか? テレビ画面に映像が映るのはなぜか? 身近には科学が溢れていますが、実は私たちはそれぞれの原理なんか知りません。 スイッチを入れたり、クリックしたりは出来ますけど。 一応、本…
チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ氏の自伝。 毛沢東の率いる中国共産党により、チベットは蹂躙されます。 その激動の中を、幼いと言えるほどに若い著者は、国家の責任者としても生きて行かなければなりませんでした。 国家や宗教がどんなものか?…
細胞はどう成長し、繁殖するか? 酵母を使い実験 人間と同じ 生命の基本単位である細胞 顕微鏡でみえる 細胞は外膜により周囲から隔てられている この区画があり、生命が物理的に存在し得る 可能性があるなら捨てない 科学者に重要な姿勢 無神論:神はいない …
妖怪は昔の人の遺産 仏像には顔立ち、手足のバランス、衣装、持ち物など、造形に約束事がある 仏師はその中で表情やバランス、プロポーションで個性を出す 無条件の受容 闇を抱える人にとっての救いはそれ 生活のことばかり考えても、面白くない シャレを愛…
日本に住む日本人として、安全に生活していきたいですよね。 しかし、どうやらそれは怪しくなってきています。 残念ながら日本の隣国は、ロシア、北朝鮮、中国なのです。 私たちのような一般人にも、何と無なく危険だということはわかります。 危険だとわか…
文学をジャンル分けする必要があるか? 全ては過ぎ去るのか? 永遠に連なることがあるのではないか? 万物を包括する「いのち」は朽ちないのではないか? 荘厳:仏の光により、深く照らし出されること 本の読み方は十人十色 自分の読み方が絶対ではない 文学…
多頭飼育で崩壊しているように見える、犬と猫屋敷の老夫婦。 それでも実はしっかり調和が取れていて。 国が違えば、なのか、その人がそうなのか。 穏やかな時間が流れている、どうぶつと人の共同生活。 パリのイメージとは少し違うかもしれませんが、とても…
植物学者の著者が、様々な草花の花言葉とエピソードを紹介しています。 挿絵もそうですが、表紙から紙の質感まで、とても優しくて温かい印象を受けます。 花言葉って、いいな! そんな風に感じさせられました。
著者は著名な歌舞伎役者の中村勘九郎氏です。 様々な歌舞伎のあらすじを、本人のエピソードや心境なども交えて紹介しています。 写真も多く使われていて、実際に歌舞伎を見ているような感覚にもなれます。
今川義元を倒したのは織田信長です。 しかし、直接討ち取ったのは毛利新助という名の人でした。 ある出来事を画策するのは、ある程度の地位や立場にいる人でしょう。 それを実行するのは腕っぷしが強かったり、狙撃の名手だったり、殺人術に長けた人です。 …
茶道具、茶器とも言いますが、は物によりとても貴重なものと考えられてきました。 戦国時代には、一国の価値があると言われたものも存在していました。 そんな名のある茶道具の数々を、エピソードと共に紹介してくれています。
古典や小説は映像を思い浮かべながら読む 物語で現実世界の見方が変わる事がある 小子物語:身の丈の小さな主人公が活躍 長者譚:裕福になっていく物語 婚姻譚:結婚にまつわる物語 貴種流離譚:神や高貴な人が旅をして元の場所に戻っていく物語 今は昔:読者を一…
著者やこの師匠のような人は、数十年も何も食べずに過ごしていたりするようです。 さらにいうと、ほぼ飲みもせずにもいられるのだとか。 実際には何も入れずにというわけでは無く、大気中にある何かを取り入れて、それで過ごしているのだとか。 読んでいてダ…
キリスト教は憎悪の宗教だ、というのが著者の主張です。 それが本書にぎゅっと凝縮しつつ吐き出されています。 カインとアベルの話は、海幸彦と山幸彦の話と比べると、確かに殺伐としています。 また、神がエジプト人に対しても、信仰に背いたヘブライ人に対…
ゲゲゲの鬼太郎を描いた水木しげる氏の著書です。 戦争下にある日本軍の兵士たちのお話。 登場人物の考え方や行動が、ほとんど狂気のように感じる場面が、度々あります。 でも、それが戦争なのでしょうね。 本当にいたわしいです。
きちんと最高学府を出た著者ですが、消費者金融からの借金を抱えての卒業です。 このままでは良くないと一念発起して、派遣会社から工場の住み込み勤務を始めます。 毎日単調な作業をただひたすら続ける、フリーターとなりました。 ほとんどの人がまともでは…
大人の女性が恋をしている心境や振る舞いを、五七五で表しています。 そしてイラストと解説です。 恋は人それぞれ。 本書の解説に、同意できない人もいるでしょう。 でも、良いのです。 きっとそれも一つの楽しみのような気がします。
精神科の医師である、大村敏氏の著書です。 実際の症例などを元に書かれています。 著者による考察が秀逸で、他の精神科医が同じ症例を診ても、おそらくそうは感じないようなものも出てくるように思います。 自己や精神は、時間とは無関係ではないのですよね…
アメリカと様々な場所を行き来し続ける、連絡船。 そこで生まれて、そこで育てられ、ピアニストとなった主人公。 彼は一度も船を降りないまま、年月が過ぎていきます。 どこでピアニストとして活動しても、必ず大成出来るような実力だったのにもかかわらず。…
詩集です。 著者は最果タヒ氏。 名前だけでも、かなりのインパクトがあります。 独特の世界は、実際の詩にも十分に反映されています。 その内容もそうですが、言葉が円に配置されていたり、視覚的にも訴えるものがあります。 こういうものは、普通は書けない…
にんげんだもの 相田みつを氏は、その作品でとても有名です。 一体何をした人か?は、意外と知られていないのではないでしょうか。 本書には、筆で書いた表題のような言葉と、それにまつわるエピソードが著者の手により書かれています。 とても苦労しながら…
日本語の粋とかオノマトペとか切腹とか恥とか世間とかは、きっとある言語には翻訳出来ないのだろうな、と思います。 それは微妙なニュアンスであったり、言外の意味であったり、文化であったり、そういう諸々を理解しなければならないからです。 本書はそん…
ルネサンス キュービズム 印象派 などなど、芸術用語には様々なものがあります。 それらの語彙は、多くが元来日本語ではないためか、読んで字の如くでは無く、意味が非常に取りにくいです。 本書では、それらの難解な用語を笑いを交えて軽妙にわかりやすく解…